【有馬記念】有馬さんってどんな人?

[ 2010年12月21日 06:00 ]

 競馬ファンの有馬記念に関する疑問にお答えする「すぐ調べます課」が発足。スポニチ読者から寄せられた質問に4回にわたって回答します。初回は最も多かった質問。「有馬記念のレース名になっている有馬さんってどんな人?」

 暮れの風物詩となったグランプリに名を残す有馬頼寧(よりやす)氏は旧久留米藩主・有馬家の出身。第2次大戦以前は政治家として活躍。1955年(昭30)4月、日本中央競馬会の第2代理事長に就任した。当時の中山には目玉レースがなく「ダービーに匹敵するレースを中山で」と提唱。職業野球(現プロ野球)の東京セネタースのオーナーを務めた経験から、野球のオールスターゲームを模範とした、ファンが出走馬を選ぶレースを計画。レース名も公募から選ばれた「中山グランプリ」に決定し、56年12月23日、記念すべき第1回(優勝メイヂヒカリ)が開催され大盛況となった。だが、レースのわずか17日後、翌57年1月9日に肺炎のため急死した。有馬氏は他にもPR機関「中央競馬サービスセンター」の設立や日本短波放送(現ラジオNIKKKEI)による実況など競馬の近代化に尽力。その功績を称え、第2回から有馬記念と改称。副題としてグランプリが残り、現在に至っています。

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2010年12月21日のニュース