【ヴィクトリアM】アイアムカミノマゴの“再挑戦”

[ 2010年5月14日 06:00 ]

逆転を狙うアイアムカミノマゴ

 ≪2強同世代の意地(3)≫前哨戦の阪神牝馬Sを制し、ひそかに逆転を狙うのがアイアムカミノマゴ。昨年の牝馬3冠路線では2強に及ばなかったが、休養を挟んだ近2走は切れ味を生かす競馬で連勝。タイトルホースとなって、再び2強の壁に挑む。

 「前走でようやく開花したという感じ。こちらが思っている以上に馬が成長している」と語るのは長浜師。「3歳で対戦した際は完成していなかったが、馬体もレース内容も良くなった今、あらためてどれくらい通用するのか見てみたい」と期待は膨らむ。気性が激しく、気が向かなければ調教を拒否するほどの“おてんば娘”。だが、前走からコンビを組む秋山は「競馬場では、そんな感じは全然ない。おとなしくて、むしろ乗りやすい」と話す。
 コースでの調教を嫌がるが、最近取り入れたプール調教はお気に入り。泳ぐのがうまく、水中で全身を使う運動で筋肉にしなやかさが生まれた。もともと潜在していたスピードを、発揮できる肉体が備わってきた。ベストは1400メートル戦。1Fの距離延長が最大の課題となるが、再び気性の激しさが爆発力に結びつけば…。府中の直線で楽しみは増す。=終わり=

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2010年5月14日のニュース