【オークス1週前追い】オウケンサクラ疲れ知らず!

[ 2010年5月14日 06:00 ]

坂路を駆け上がるオウケンサクラ

 今週は古馬が女王の座を目指して激突するが、次週は3歳牝馬が2冠目を競うオークス(23日、東京)。1週前追い切りに臨んだ桜花賞2着馬オウケンサクラ(音無)の出来に陰りなしだ。

 ここまでの戦績を振り返れば、牡馬でも音を上げそうなきついローテーション。2月20日のこぶし賞1着から4月11日の桜花賞まで中1週での出走2回を含め、2カ月足らずで4戦。それでも先週には既に坂路4F54秒8をマーク。底知れないタフネスぶりには驚かされるばかりだ。
 坂路追いも脚さばきは実にスムーズ。しまい少し気合をつけられた程度で4F52秒6、ラスト1F13秒0ときっちり水準の時計をマークした。「馬場が悪かったのもあるし、これぐらいやっておけばね。体調の変動はないと思う。順調だよ」と音無師。調教に及第点をつけた上で、むしろ…と続けた。「ずっと詰めて使っていたから間隔が空く方が不安なぐらい。オークストライアルも使っとけば良かったかな?」と冗談めかして話す。出来に不満がなければこその余裕だ。
 「関東への長距離輸送も経験しているし、何も心配のない馬。あとは距離が延びての折り合いだけ」
 父が凱旋門賞馬バゴ、母の父がリアルシャダイ。配合は距離が延びてなお良し。桜花賞馬のオークスV11回に対して、桜花賞2着馬の優勝は11回と全くの五分。最近では05年シーザリオ以来となる桜花賞2着馬の逆襲の期待が膨らむ。

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2010年5月14日のニュース