中央競馬でも“政権交代”?内田、初の最多勝なるか

[ 2009年12月24日 16:41 ]

 中央競馬で「政権交代」が起ころうとしている。年間勝利数を争うリーディングジョッキーの座は1989年から昨年までの20年間で武豊騎手(40)が18度獲得と、ほぼ独占してきたが、ことしは現在、地方・大井競馬から移籍して2年目の内田博幸騎手(39)が145勝でトップ。2位の武豊に9差をつけている。

 ことしの残りは2日間。地方出身騎手としても初の栄冠が現実味を帯びてきた内田だが「たくさん、いい馬に乗せてもらえたおかげ。技術はまだまだ豊さんの方が上です」と謙虚だ。
 地方時代は通算3153勝を挙げた南関東、いや地方競馬の第一人者。4年連続最多勝や日本記録の年間524勝(中央含む)も樹立し、騎乗技術の確かさには定評があった。
 中央デビューの昨年は3月からの騎乗ながら123勝で2位。「誰でも一番になりたいという気持ちはある。地方と中央の両方のタイトルを取った人はいないので、それができたら誇れること」と、アスリートとしての本音ものぞかせた。
 最終週は26日が阪神、27日は有馬記念が行われる中山で武豊と直接対決となる。ことしはもう一つの勲章でもある年間最多騎乗記録も更新し、厩舎関係者の信頼も厚い内田は「相手は1日8勝したこともあるすごい人。1レースずつを大事に乗るだけ。2人が競い合い、少しでも競馬が盛り上がってくれたら」と全力投球を誓った。

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2009年12月24日のニュース