【有馬記念】万哲 ロールス陣営“リベンジ”宣言!

[ 2009年12月24日 06:00 ]

障害GIホースのメルシーエイタイム(左)と併せたスリーロールス

 【夢の帯封へ東奔西走~万哲09締め決断=3】前夜、新幹線車内の缶ビールを1本にとどめたのが幸い?美浦からの移動の疲れも癒え、目覚めはまずまず快適。午前6時、同室の浜ちゃんの大音量の目覚ましに鋭く体が反応し、調教場に直行した。お目当てのスリーロールスがCWコースに一番乗りした開門の7時には、当方も準備万端。ごくごく軽い走りで、メルシーエイタイム(7歳障害オープン)と体を並べてゴールする姿を焼き付けた。6F88秒2~1F12秒7。驚くほどの地味な時計はある程度、予測は付いた。前2週がハードな併せ馬。武師の笑顔を見れば、順調なのは間違いない。

 「先週、浜中くんを乗せてビシッとやったので。きょうもハードにやれば、馬も意識するだろうから。思い通りに仕上がった」。
 で、問題は古馬相手に通用するかだ。今年の有馬記念は「3歳VS古馬」がまずキーワード。現3歳のレベルは?対する古馬陣の陣容は?思わぬところで“助け舟”を出してくれたのはフォゲッタブルと新コンビを組むルメールだ。
 「今年の有馬記念は本当の意味のチャンピオンホースが出てない。ウオッカ、オウケンブルースリ、レッドディザイアがいない。それが、より多くの馬にチャンスがある理由だよ。僕のにもチャンスはある」。
 なんと明快。そう、今年は世代を代表する有馬ではない。出走馬の力比較を解析すればいい。いまだ古馬GIを勝ってない現3歳を高評価する気はないが、フォゲッタブルに勝機があるなら、菊花賞で先着したロールスもV候補と見るのは当然。
 菊花賞の3分3秒5は菊花賞史上、歴代3位の好タイム。あのディープインパクトより速く、レベルは低くない。「前に行けて、差す脚がある。中山は最高に合うコースだと思う。今なら、新馬戦で戦った馬にも負けると思ってない」(武師)。古馬ばかりか“伝説の新馬戦”で苦杯を喫した同期ブエナビスタ、リーチザクラウン、アンライバルド打破にも自信ありとあれば、評価を下げる理由がない。菊花賞の◎は据え置きでいいのでは?この原稿を書き終わって参戦した競艇の賞金王決定戦でやられすぎた。いま一度頭を冷やしている。(小田 哲也)

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2009年12月24日のニュース