【有馬記念】浜中ロールス最強証明だ

[ 2009年12月24日 06:00 ]

 【G1ドキュメント・有馬記念=栗東23日】2年ぶりの有馬記念担当となる柏原はこの週が来るのを楽しみにしていた。年に1度しかない暮れの大一番。取材していても関係者の熱い気持ちがストレートに伝わってくる。グランプリ初騎乗の浜中も週末を心待ちにしていた。「自分にG1を勝たせてくれたスリーロールスと大一番に臨めるっていうのがホントうれしいです」。浜中にとって初めてのG1制覇となったのが前走・菊花賞だ。数あるG1の中でも、初勝利が菊花賞だった点に浜中は不思議な縁を感じたという。

 「僕の師匠の坂口先生(坂口大師)も初めてのG1勝ちが菊花賞(95年マヤノトップガン)だったんですよね。それで前走は競馬が終わって先生に電話したら凄く喜んでくださって…。同じレースを勝つことができて良かったです」。ちょうど14年前、菊花賞馬マヤノトップガンは有馬記念で古馬を退け見事にグランプリホースに輝いた。トレーナーとジョッキーで立場の違いはあるが、浜中は師匠の背中を追って菊花賞→有馬記念のG1連勝を狙う。
 実際、菊花賞と有馬記念はつながりが深く、過去10年で菊花賞組は9頭が出走して3頭が連に絡んだ。今年はスリーロールスの他にフォゲッタブル、セイウンワンダー、イコピコ、リーチザクラウン、アンライバルドと菊花賞組6頭が出走予定。古馬だけでなく同世代も強敵ぞろいだが浜中はパートナーを信じて臨む。「今は馬自身が自信をつけている感じ。前走で負かした馬に負けたくないっていう気持ちはありますね」。有馬記念という最高の舞台で世代トップの力を証明したい。浜中は静かに闘志を燃やしている。

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2009年12月24日のニュース