松嶋菜々子語った 人生の指針となった言葉とは…仕事、子育て支えた先輩女優の教えがあった

[ 2026年1月18日 05:30 ]

ドラマ「おコメの女―国税局資料調査課・雑国室―」で主演を務める松嶋菜々子(撮影・光山 貴大)
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 【インタビュー】フジテレビ「やまとなでしこ」、日本テレビ「家政婦のミタ」…これまで数多くの作品で主演を務め、社会現象を巻き起こしてきた女優の松嶋菜々子(52)。その活躍の裏には、先輩女優から授かった教えがあった。私生活でも大切にしているという「言葉」について聞いた。(井利 萌弥)

 誠実な人だ。考えながら話すのではなく、じっくり考えてから話す。真っすぐ一点を見つめ、一つずつ言葉をつないでいく姿が印象的だ。

 現在放送中のテレビ朝日「おコメの女―国税局資料調査課・雑国室―」(木曜後9・00)では、正義感の強い国税局職員を好演。さっそく「ハマり役」の声が上がる。「私が生きてきた経験値と合わせてどう表現できるか、楽しんでいきたい」と意気込む。

 数々のテレビ史に残るヒロイン像を確立してきた。初めて主演を務めたのが96年放送のNHK連続テレビ小説「ひまわり」。ほとんど芝居経験がない中での大抜てきで「次やその次のシーンが気になって、別のシーンを撮っていても、ずっとせりふを反復していました」。その時、数々の映画やドラマで活躍した名女優で祖母役を演じた藤村志保さんからの言葉が胸に響いた。「ななちゃん、一つ一つよ」。昨年6月に86歳で他界した恩人に思いをはせ、笑顔で「今でも心に残っています」と振り返る。

 この一言をきっかけに「他のことは考えず“このこと”だけを考えよう」と朝ドラの長期間の撮影を乗り切った。その後の大きな支えともなった。「役だけではなく、普段の生活にも凄く関係していて。優先順位をつけること、今やらなければいけないことに集中するということにつながっていった。人生において大きいことだったなと思います」

 最も実感したのが、子育て。01年に俳優の反町隆史(52)と結婚。04年に第1子、07年に第2子を出産し、仕事に育児に奮闘した。「“なんとか今日一日終わった”という日々の積み重ねだったので、決してやりきったとは思っていません。きちょうめんな性格だったのですがマイルールをどんどん外していきました」と語る。「主婦業には終わりがないし、完璧もない。日々受け入れて、気づいて、誰かを見て“なるほど”と思う。そうした積み重ねの中で、自分を少しずつ変化させていく毎日でした」

 人生を変えた朝ドラ放送から今年で30年。子育ても一段落するなど環境は変わったが、「一つ一つ」を実践する日々は続く。どんな時にも丁寧に向き合う姿勢。それが視聴者を引き込むヒロイン像を生み出している。

 ≪演じ分け意識≫22日放送の「おコメの女」第3話では、松嶋演じる米田正子が美容クリニックの院長の脱税調査に乗り出す。「調査官なので厳しすぎないように気をつけています。リアリティーとエンターテインメントのバランスが取れれば」と演じ分けを意識し、堂々と悪人と対峙(たいじ)する。「目指すところは、日本国民の平等な社会。それをつくり上げる一員としてのプライドを持っています」。正義の道を突き進む正子の姿は、多くの視聴者の心をつかみそうだ。

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