旧ジャニ勢0「紅白」第2部視聴率31・9% 配信全盛で歴代最低更新 第1部も初の30%割れでワースト

[ 2024年1月2日 12:07 ]

<紅白歌合戦>紅組の2年ぶり優勝で幕を閉じた「第74回NHK紅白歌合戦」(撮影・藤山 由理)
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 昨年大みそかに東京・渋谷のNHKホールから生放送された「第74回NHK紅白歌合戦」(後7・20~11・45)第2部(後9・00~11・45)の平均世帯視聴率は31・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが2日、分かった。配信全盛の時代となり、2021年の34・3%を2・4ポイント下回り、2部制になった1989年以降、歴代最低を更新。40%の大台割れは3年連続9度目となった。第1部(後7・20~8・55)は29・0%で、初の30%割れ。第1部、第2部とも過去ワーストを塗り替えた。

 性加害問題の影響により、旧ジャニーズ事務所(SMILE―UP.)からの出場は44年ぶりのゼロとなったものの、日韓のダンス&ボーカルグループ4組(JO1、BE:FIRST、Stray Kids、SEVENTEEN)が盛り上げた。

 紅白はBSP4K、BS8K、ラジオ第1、同時・見逃し配信サービス「NHKプラス」でも生放送された。配信全盛の時代となり、視聴スタイルは多様化。「リアルタイムの世帯視聴率」は急激に低下している。

 ゴールデン帯(午後7~10時)の総世帯視聴率(HUT、関東地区)は21年(年間)=58・0%、22年(年間)=52・8%、23年(上半期)=50・0%と8・0ポイントも激減し、これに伴い、全番組の数字がダウン。ただ、昨年度前期の連続テレビ小説「らんまん」や7月期のTBS日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」のように数字を上げた作品もある。

 視聴率は苦戦したものの、「#NHK紅白」が長時間にわたって「X(旧ツイッター)」の世界トレンド1位となり、SNS上を席巻した(12月31日午後8時=377148件のツイート、午後9時=703578件のツイート、午後10時=945462件のツイート、午後11時=#紅白歌合戦=763218件のツイート、1月1日午前0時=#紅白歌合戦=933779件のツイート)。

 音楽ユニット「YOASOBI」が両組トリ前の佳境に登場。世界的な大ヒット曲「アイドル」を日本の音楽番組で初歌唱した。anoら出場歌手、司会の橋本環奈、アバンギャルディらスペシャルダンサーとの特別コラボ。「YOASOBI」が世界トレンド2位(1月1日午前0時=209120件のツイート)となり、トリ級の大反響を呼んだ。

 テーマは「ボーダレス―超えてつながる大みそか―」。司会は有吉弘行、橋本環奈、浜辺美波、同局・高瀬耕造アナウンサーが務めた。

 【紅白歌合戦 近年の視聴率と第2部の40%割れ】(ビデオリサーチ調べ、関東地区)

 <世帯視聴率>
 2020年(第71回)第1部=34・2%、第2部=40・3%
 2021年(第72回)第1部=31・5%、第2部=34・3%
 2022年(第73回)第1部=31・2%、第2部=35・3%
 2023年(第74回)第1部=29・0% 第2部=31・9%

 <個人視聴率>
 2020年(第71回)第1部=25・0%、第2部=29・6%
 2021年(第72回)第1部=23・4%、第2部=24・8%
 2022年(第73回)第1部=23・0%、第2部=26・0%
 2023年(第74回)第1部=22・0%、第2部=23・5%

 <第2部の世帯40%割れ>
 2004年(第55回)第1部=30・8%、第2部=39・3%
 2006年(第57回)第1部=30・6%、第2部=39・8%
 2007年(第58回)第1部=32・8%、第2部=39・5%
 2015年(第66回)第1部=34・8%、第2部=39・2%
 2017年(第68回)第1部=35・8%、第2部=39・4%
 2019年(第70回)第1部=34・7%、第2部=37・3%
 2021年(第72回)第1部=31・5%、第2部=34・3%
 2022年(第73回)第1部=31・2%、第2部=35・3%
 2023年(第74回)第1部=29・0%、第2部=31・9%

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