陶芸家の神山清子さん死去 87歳 朝ドラ「スカーレット」脚本・水橋文美江氏が追悼「陶芸家の手でした」

[ 2023年12月23日 16:35 ]

神山清子さん(2004年撮影)
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 2019年度後期のNHK連続テレビ小説「スカーレット」がその半生を参考にした女性陶芸家の草分け、神山清子(こうやま・きよこ、本名金場清子=かなば・きよこ)さんが22日午後、肺がんのため滋賀県甲賀市内の病院で死去した。87歳。長崎県出身。

 滋賀・信楽を拠点に活動。同じく陶芸家を志した長男の賢一さんが29歳の時、白血病に倒れ、骨髄バンクの立ち上げに尽力。その生涯は05年の映画「火火(ひび)」(監督高橋伴明)でも描かれた。

 女優の戸田恵梨香がヒロインを務めた「スカーレット」の脚本・水橋文美江氏が23日、自身のインスラグラムを更新。追悼した。

 放送スタート前は水橋氏が信楽の自宅兼作業場を訪れ、スタート後は「大阪のスタジオに何度もいらしてくれて、陶芸指導やお話や、そして心強いお力をいただきました」と振り返り、感謝。

 このほど信楽を再訪し、神山さんをお見舞い。「病室でご挨拶すると、こくりと頷いて、お喋りしてくれて、弱々しい筆力でしたが、筆談もしました。私の名に赤マルをつけてくれたり、ヨシ、とか言ってくれて笑ったりして、私も笑いました。変わらず明るく気さくで、素敵な人で、また会いに来ますねと手を握った。その翌日に訃報。陶芸家の手でした」と明かし「息子さんを今頃、抱きしめてるかなー。好きちゃうわ大好きや」と結んだ。

 朝ドラ通算101作目。タイトルの「スカーレット」とは「緋色」のこと。フジテレビ「夏子の酒」「妹よ」「みにくいアヒルの子」、日本テレビ「ホタルノヒカリ」などのヒット作を生んだ水橋氏が朝ドラ脚本に初挑戦したオリジナル作品。“焼き物の里”滋賀・信楽を舞台に、女性陶芸家の草分けとして歩み始める大阪生まれのヒロイン・川原喜美子の波乱万丈の生涯を描いた。

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