【M―1王座へ!カベポスター語る(2)】浜田もぶっ飛んだ永見の頭の中「ぼくからは絶対に出ないもの」

[ 2023年12月23日 14:01 ]

M―1決勝で1番を獲る!と意気込みを語るカベポスターの永見大吾(左)と浜田順平
Photo By スポニチ

 いよいよ明日24日、漫才日本一決定戦「M―1グランプリ2023」決勝が開催され、個性的な9組が激突する。中でも注目はカベポスター。昨年はトップバッターで登場し、初の審査員となった山田邦子(63)の「84点」が物議を呼んだ。その雪辱を期して参加した今大会。独特の世界観は予選でも健在だで、危なげなく勝ち上がった。「ぼくたちはM―1が大好き。とにかく盛り上がって、そのうえで優勝できたら最高」。大阪吉本屈指の“おもろいコンビ”が頂点まで駆け上がる。(取材・構成 江良 真)

 【カベポスター語る(2)】

 ―2人の結成のきっかけを教えてもらえませんか?

 永見「ぼくから声をかけたんです。それぞれ違うコンビを組んでいたのですが、浜田のネタを見てツッコミの感じがぼくと合うかなあと思って。ぼくが三重出身ということもあるのかもしれないですけど、“なんとかやねん!!”みたいなツッコミがぼくに合わないと思ってて、ちょうど同じタイミングで解散してたので声をかけたんです」

 ―浜田さんの優しいツッコミが肌に合ったということでしょうか?

 永見「優しい?うーん、そうなんかなあ?ちょっとわかんないですけど」

 ―諭すような雰囲気というか…。

 永見「あ、諭すというのが合ってるかもしれない。違う人だったらきついツッコミでも、浜田の声になると諭すようになるのかもしれないですね」

 浜田「それを求められてたかとは思いますね、きつめに突っ込んだりしたら、ちょっときついと言われたことがあるし、ぼく自身も大声で突っ込むのがあまり得意ではないので」

 ―浜田さんもなかなかピッタリくる相方がいらっしゃらなかったということでしょうか?

 浜田「そうですね。NSC時代はコントを作ったりしていたんですけど、ぼくは大喜利が苦手で(笑い)。芸人をあきらめかけたこともあったくらいです(笑い)」
 ―そんなに思い詰めていらっしゃった(笑い)?

 浜田「はい(笑い)。だから、演技力があったり、大喜利が得意というか、人としておもしろい人と一緒にネタ作りしたいと思ってたんですね。そのときはまだ永見としゃべったこともなかったんですけど、大喜利がおもしろいという話は仲間内でとどろいていたんです」

 ―とどろくのはすごい(笑い)

 浜田「解散して相方を探していたときに、みんなが永見いいんちゃう?と言ってくれてたんです。だから永見が連絡をくれた時は、シメシメという感じでした」

 ―(笑い)

 浜田「ネタも見せてもらったんですけど、ぼくからは絶対に出ないものだったので、もう順応していくのも難しいくらい見たことないようなネタで。誰ともかぶっていないというのは大事なことやと思うので、めっちゃいいなと思いましたね」

 ―確かに、いつの間にか引き込まれているようなネタが多くて私も大好きなのですが、永見さんはどういうことを心がけてネタ作りされているのでしょうか?

 永見「ぼくの漫才の好みなんですが、一番の決め手は漫才されている方が無理していないように見えるのが好きなんです。自然な流れでネタをして、ボケて、というのが好きで、無理してるっぽいなと思うと好きではなくなってしまうんです」

 ―本番でもそこは必ず意識される?

 永見「そうですね。ぼくらの中では今ぐらいのテンションは無理もしていないし、自分たちでとても心地いい。M―1でもそういう自分たちらしさが出せたらいいですけどね」=(3)につづく=

 ◆カベポスター ・永見大吾(ながみ・だいご)左 1989(平元)年12月19日生まれ。三重県出身。NSC36期生。趣味はダーツで大喜利が得意でNSC時代には木村祐一に絶賛されたこともある。・浜田順平(はまだ・じゅんぺい)右 1987(昭62)年4月28日生まれ。大阪府出身。NSC36期生。大阪市立大を卒業。趣味は競馬予想、メジャーリーグ中継の観戦。大喜利は不得意で授業で0点をとったことも。 昨年、「ytv漫才新人賞」優勝、「ABCお笑いグランプリ」優勝、「M―1グランプリ2022」ファイナリストで大ブレーク。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年12月23日のニュース