井筒和幸監督 「とてつもなかった」と思う俳優「とてもうまいね」 「こいつはいいぞ!」と思う若手は?

[ 2023年11月16日 15:10 ]

井筒和幸監督
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 映画監督の井筒和幸氏(70)が16日放送のフジテレビ「ぽかぽか」(月~金曜前11・50)にゲスト出演。かつて仕事した中で「この人はとてつもなかった!」と思う役者を明かした。

 この日はゲストに対する勝手なイメージについて語る「ぽいぽいトーク」のコーナーに出演。「俳優もやる芸人に思うことある、っぽい」とイメージに「〇」を挙げ、「芸人さんのほうが、というよりは、今の俳優よりも演技が自然でうまいのよ。だからって、使わせてもらっているわけじゃないけど。芸人っていうのは柔軟というか、コントとかやって自然が間ができるんだろうね。対応しやすいんだろうね」と見解を示した。

 かつて、故・市原悦子さんが言っていたという「役者っていうのはセリフを丸め込んだらいかん」という言葉を例に挙げ、「要するに、うまく丸め込む。書いているセリフを抑揚をつけて、間をつけて、うまくまとめる。それは絶対してはならないこと。セリフっていうのは生きているものだし、揺らいでいるものなんですよ。不完全なもの。それがセリフだから、それを意識してやらないと、本当の芸にならない。上手く丸め込むことはしてはならない。その通りだと思うな」と話した。

 今の若手俳優について「こいつはいいぞ!」と思う人は「いない」とキッパリ。「俳優なんか偉そうにしたらあかん。下手な人多いな。中には即興でできる人いるけど、ちょっとセリフが変わっただけで戸惑うとか、ちょっと直しをしてあげると“どうやればいいんでしょうか!”ってなる。それは芸人は言わない。岡村も言わない。そういうのをパッとやれるのは芸人の下積みがものを言うんじゃないかな。私はそう思いますね」とした。

 そのうえで「演技っていうのは人になるんじゃないのよ。自分を出すこと。他人に成りすますことはできない。刑事を演じるとしたら、あなたが刑事に就職したと思って、あなたがあなたを演じる。慣れない人が無理にやってるから浅い番組になるのよ。演技というのは感情の記憶です。やったことのないことはできないです。過去の感情の記憶」と演技について持論を展開した。

 これまで多くの俳優を仕事をしてきた、井筒監督。その中でも「この人はとてつもなかった!と思う俳優は?」との質問に「たくさんの俳優さんとお仕事してないけど…西田敏行さんかな」と大御所俳優の名前を挙げ、「西田さんは即興はとてもうまいね」と絶賛した。

 そんな話に、MCの「ハライチ」澤部佑は「西田さんに言われたんですよ。“役者絶対にやったほうがいい”って」と自慢げ。「“君みたいな人間が出したほうがいい”って。いつか役者に絞る時期がくるかもしれない」とニヤリと笑った。

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