谷原章介「宙組だけではなくて他の組もきちんと調査した方がいいと思う」宝塚歌劇団員転落死問題の調査に

[ 2023年11月16日 19:00 ]

谷原章介
Photo By スポニチ

 俳優の谷原章介(51)が16日、MCを務めるフジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の女性劇団員(25)が急死した問題で歌劇団が14日に宝塚市内で行った会見について言及した。

 外部調査チームによる報告書は、遺族側が訴えた上級生からのいじめやパワハラの存在を認めず、長時間労働を強いる環境があったと認めた。上級生からヘアアイロンでやけどをさせられたという遺族側の主張については、劇団診療所から「ヘアアイロンのやけどはよくあること」などと報告を受け、やけどをさせられたという客観的証拠もないため「事実であるかを判断することは困難」とした。「うそつき野郎」「やる気がない」などの暴言があったとされることにも「全て伝聞情報」としてパワハラの存在を否定した。ヒアリングは宙組生、OG、役員らに実施。66人いる宙組生のうち、4人は聞き取りを辞退。その理由は「差し控える」とした。兵庫県警は、女性が自殺した可能性が高いとみて捜査している。

 一方、遺族側は劇団側の調査結果について反論会見を開き、再検証を求めた。遺族の代理人弁護士は「失当(不当)であり、劇団と上級生の責任を否定する方向に誘導している」と断罪し、中でも、女性が上級生からへアアイロンを額に当てられやけどした問題について強く反論。ヒアリングに応じた女性の母親は、やけど当日の女性の額を「3センチも皮膚がめくれあがっている状態」と証言した。

 番組では、歌劇団に(1)外部調査チームを、完全に独立した第三者委員会にしなかった理由(2)ヒアリングを辞退した4人の団員についての見解(3)依頼した外部調査チームのメンバーが全員同じ弁護士事務所になっていることについての見解ーーを質問。歌劇団側は「第三者委員会と同等の機能を持っていると判断し外部調査チームに依頼した」という趣旨の回答をし、何をもって同等の機能なのか、独立性、中立性がどう担保されているのかの説明は不十分だった。4人のヒアリング辞退については「体調の優れない生徒にまで強いる必要はないと考えております」と回答したと伝えた。

 谷原は「100年を超える伝統がありますから、どこがズレを起こしているのかも知れない」と言い、歌劇団が依頼した調査チームの調査について「宙組だけではなくて、ほかの組もきちんと調査した方がいいんじゃないかと思う」と自身の考えを話した。そして、「今回、すごく違和感を持ったのは、歌劇団の方だけがいて発表(会見)していると。そこになぜ外部調査委員会がいなかったのか。もしくは外部調査委員会の人がなんで発表しなかったのか。すごく疑問なんですよね」と指摘した。

 会見の翌15日、劇団から調査を請け負った法律事務所は取材に応じ、14日の会見に同席しなかった理由について「ご依頼を受けていませんので」とした。会見では「なぜ弁護士が同席していないのか」と質問が飛び、劇団の村上浩爾専務理事は「歌劇団から(調査を)委託をしたもので成果として報告を頂いた我々がしっかり説明することが適切」などと立ち会いは不要との考えを示していた。

◆いのちの電話

【相談窓口】

「日本いのちの電話」

ナビダイヤル 0570(783)556

午前10時~午後10時

フリーダイヤル 0120(783)556

毎日:午後4時~同9時

毎月10日:午前8時~翌日午前8時

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年11月16日のニュース