岸田首相“判断遅れ”背景に木原誠二氏?伊藤惇夫氏 党に入り「すぐ相談する、進言できる状況ではない」

[ 2023年11月14日 13:48 ]

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 政治アナリストの伊藤惇夫氏が14日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。税金滞納問題で神田憲次氏が財務副大臣を辞任したことに言及した。

 神田氏は税金滞納を繰り返したなどと週刊誌に報じられ、9日の参院財政金融委員会で、自身が代表取締役を務める会社が保有する土地・建物の固定資産税を滞納し、4回にわたって差し押さえを受けたことを認めた。差し押さえの前に税務当局から届く納税の督促状について「議員の職務が忙しくなる中で見ることが遅れた」と釈明した。

 9日の時点では「大きな役割を担わせてもらっている。職責を全うしたい」と述べ、副大臣を辞任しない考えを示した。ただ、翌10日の衆院内閣委員会では野党から進退への考え方を問われ「私の立場についての言及は控えたい」と発言。13日に鈴木俊一財務相に辞表を提出し、政府は持ち回り閣議で辞任を正式決定した。事実上の更迭とみられている。

 神田氏の更迭が遅れた背景には、9月の内閣改造以降、山田太郎氏が女性問題を報じられ10月26日に文部科学政務官を辞任。柿沢未途氏が公選法違反事件に関与した疑惑が浮上し、同31日に法務副大臣を辞めるなど、政務三役で辞任が相次いだことから“3人目の辞任”を避けたかった可能性もあり、岸田首相の「判断の遅れ」にも批判が集まっている。

 また、週が明けた13日朝になっても判断できなかった岸田首相に木原誠二幹事長代理が「更迭」を促したという情報もある。伊藤氏はこの情報について「少し前に岸田総理と割と近い方と話をしていたら、“総理にとっては木原さんが官邸から離れたのが大きいね”と」と木原氏が内閣官房副長官、総理大臣補佐官から自民党の幹事長代理になったことが影響しているのではと指摘した。

 その理由として「それ(内閣官房副長官時代)までは毎日会えたわけですよね。今、党の方に木原さんは入ってしまいましたから、頻繁に会ってるとは言え、毎日は会えないんですよね。何かあったときにすぐ相談する、進言できる状況ではないので、それも1つあったのかなとは思います」と説明した。

 そして「恐らく今、木原さんは党にいますから党内の空気を察知して、“これはちょっと無理ですね”ってことを(岸田首相に)おっしゃったと思うんですけど、それすらもかなり遅いですね」とした。

 伊藤氏は「この問題は前の辞任した2人、柿沢さん、山田さんに比べてもものすごく重い」とし「なぜかと言うと、今、税にものすごく皆さんの関心が集まってますから、税の問題に直接担当している人が滞納していた。あるいは差し押さえをくらっていた。それも税理士。誰が見たって即アウトですよね。だからすべての判断が間違ってた気がしますよね」と身体検査から始まり、任命、辞任まですべての判断に疑問を投げかけた。

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