横浜流星 25年大河主演「培ってきたもの全て注ぎ込む」“江戸のメディア王”蔦屋重三郎の生涯描く

[ 2023年4月28日 04:50 ]

2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で主演を務める横浜流星と脚本の森下佳子氏
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 俳優の横浜流星(26)が2025年放送のNHK大河ドラマで主演を務めることが27日発表された。タイトルは「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」。同局で会見が行われ、横浜は「今まで培ってきたものを全て注ぎ込みたい」と力を込めた。

 江戸時代に出版業で身を立てた蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)の生涯を描く作品。舞台は1700年代後期で、この時代が大河ドラマで取り上げられるのは初となる。

 重三郎は、浮世絵師の葛飾北斎らを見いだし、やがて東洲斎写楽を世に送り出した“江戸のメディア王”ともいわれる人物。横浜は「普段は北斎のようにプロデュースされる側ですが、プロデュースする側を経験できるのは興味深い」と期待感をのぞかせた。

 小学6年の頃にスカウトされ芸能界入り。当初は小1から打ち込んできた極真空手を優先しており、中3時に世界大会で優勝したこともある。高校から本格的に芸能活動を始め、14年に出演したテレビ朝日「烈車戦隊トッキュウジャー」のトッキュウ4号役で注目を集めた。

 大河への出演は今回が初。過去にオーディションに挑戦したことがあったが縁はなく、今作でいきなり主役への抜てきとなった。オファーがあったのは昨秋で「大河も朝ドラも出演したことがなかったのでなんでお話を頂けたのだろう」と驚きを隠せずにいる様子。「大河主演は役者をやる上で一つの目標だった。今は少しずつ実感が湧いてきている」と心境を明かした。

 ストイックな役作りで知られており、キックボクサーを演じた映画では体重を10キロ増加させたこともあった。制作統括を務める藤並英樹氏は「役作りに対しての取り組み方が真面目であったりと、多くの方がその人間性を称えている。ぜひご一緒したかった」と起用理由を説明した。

 脚本を務めるのは17年の大河「おんな城主 直虎」などを手がけた森下佳子氏(52)。「とにかくお美しいのでいろいろやりたくなる。女性の着物を着てもらったりとか…」と早くもアイデアを膨らませていた。 (吉澤 塁)

 ◇横浜 流星(よこはま・りゅうせい)1996年(平8)9月16日生まれ、神奈川県出身の26歳。12年にテレビ朝日「仮面ライダーフォーゼ」でドラマ初出演。19年のTBS「初めて恋をした日に読む話」で注目を浴びた。20年には主演映画「愛唄―約束のナクヒト―」などの演技が評価され日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。極真空手の初段。

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