氷川きよし “氷川きよし業”にお別れ「多くのお客さまのおかげで22年間やってこられた」

[ 2022年12月15日 05:09 ]

熱唱する氷川きよし(撮影・河野 光希)
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 今年いっぱいで歌手活動を休止する氷川きよし(45)が14日、東京国際フォーラムで毎年恒例の冬コンサート「きよしこの夜」を開催した。活動休止前ラストとなる公演で、前日13日と合わせて計1万8000人を動員。MCでは「多くのお客さまのおかげで22年間やってこられた。どうぞお元気で!」とファンに呼びかけた。

 デビュー曲「箱根八里の半次郎」からスタート。途中2度衣装を替えながら自身の演歌歌手としての歴史を振り返るように歴代のヒット曲を披露した。

 前半ラストには「氷川きよし業をやらせていただいたKiina(キーナ)でございます」とあいさつ。「2000年に氷川きよしとしてデビューし、ここ『甲州路』でお別れです」と語り、同曲を歌唱した。

 後半になると一転。「限界突破×サバイバー」など、従来の演歌歌手の枠にとらわれないロックやポップスが並んだ。衣装も前半の紋付きはかまや着流しとは対照的。足元をハイヒールで固め、深いスリットから黒ストッキングの太腿がのぞく銀ラメのド派手スーツなどで「後半は今の思いを伝えられる曲を選んだ」との言葉通りのステージとなった。

 アンコールは、肩口から胸元を大きく露出したゴージャスな黒のドレス姿で登場。最後の曲に選んだのは、自身が作詞した新曲「魔法にかけられた少女」だった。「一番苦しんでいる人や悲しんでいる人が一番幸せになれる世の中に変えていきたいと思って心の叫びを書いた」という曲。「勇気を出して少女は叫んだ 思い切り私を愛して 生きると」と歌い終えると、三方に礼をして幕が下りた。

 自身のファンが集まるステージで歌うのはこの日が最後。「いつかまた(コンサートを)やった時、また来てくださいますか?今日で最後と言いながら、来年の暮れもやっていたらどうしよう」と語るなど、再び歌手として戻ってくる意思もうかがわせた。

 今後は30日のTBS「輝く!日本レコード大賞」や大みそかのNHK「第73回紅白歌合戦」のステージも控えている。どのような形で“歌手氷川きよし”を締めくくるのか、大みそかまで目が離せない。(吉澤 塁)

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