「鎌倉殿の13人」義時“覚醒”善児と挟み撃ちも…比企能員、悪運強し!佐藤二朗のヒールぶりにネット絶賛

[ 2022年8月13日 13:50 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第30話。比企能員(佐藤二朗)を詰問する北条義時(小栗旬・右)(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は7日、第30話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第30話は「全成の確率」。源頼家(金子大地)に対して呪詛を行った疑いにより、詮議を受ける阿野全成(新納慎也)。比企能員(佐藤二朗)は背後に北条家の暗躍があると確信し、対決姿勢をさらに強める。夫・全成が権力闘争に巻き込まれた実衣(宮澤エマ)は激怒。娘・実衣の追及に、北条時政(坂東彌十郎)は名乗り出ようとするものの、妻・りく(宮沢りえ)に止められる。北条義時(小栗)は北条家を守るため一案を講じ、畠山重忠(中川大志)の助力を得る…という展開。

 全成は八田知家(市原隼人)が治める常陸へ流罪。しかし、所領の再分配をめぐって頼家と対立した能員が「実衣殿の身が危うい」と焚きつけ、全成は再び頼家を呪詛した。これが知家の耳に入り、頼家に報告。能員は「これは、もはや謀反」。知家が討ち取った。義時は比企打倒の決意を固めた。

 義時は能員を「全成殿に呪詛の道具を渡した者がいます」と詰問。「今、最も鎌倉殿に死んでほしいのは、あなたです。あの方に従えば、所領は大きく減る。断れば、今の立場が危うい。意のままにならない鎌倉殿に、もはや用はない」。善児(梶原善)と挟み撃ちにした。万事休すか。能員は「仮の話として聞け」と断った上、一幡が頼家の跡を継げば外祖父となり、上洛して武士の頂に立つ――。「そんなことを夢見たわしを、愚かと思われるかな」と野心を打ち明けた。

 義時は能員への協力を断り「比企殿には、鎌倉から出ていってもらいます、必ず。ようやく分かったのです。このようなことを二度と起こさぬために、何をなすべきか。鎌倉殿の下で、悪い根を断ち切る。この私が!」――。頼家がこの会話を立ち聞きしているはずだったが、姿がない。覚醒した義時の策は不発。悪運の強い能員は「しくじったか、小四郎。詰めが甘いのう」。北条時房(瀬戸康史)が駆けつけ「(頼家は)お倒れになりました」。義時VS能員の心理戦から、事態は風雲急を告げた。

 SNS上には「(能員を挟み撃ちに)恐らく『鎌倉殿の13人』始まって以来、視聴者が最も善児を応援した瞬間」「前門の小四郎 後門の善児」「(善児が)現れた瞬間に悲鳴が上がってしまったのですが」「佐藤二朗、これで名優の名を欲しいままじゃないの…圧倒的悪役やんけ」「普段、三枚目キャラの俳優さんが全力でヒールやると破壊力半端ないな。(源頼朝役の大泉)洋ちゃんといい、佐藤二朗さんといい、三谷さん、コレも腕を信じて狙ったのかな」などの声が続出。反響を呼んだ。

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