警護専門家 安倍晋三元首相銃撃、奈良県警の「訓練不足」指摘 「覆いかぶさる、移動させる行動必要」

[ 2022年7月10日 11:01 ]

 かつて警視庁の特殊部隊に所属し、要人警護に詳しい伊藤鋼一氏が10日、TBS「サンデージャポン」(日曜前9・54)に生出演。8日に奈良市内で銃撃され、死亡した安倍晋三元首相(享年67)の事件について語った。

 安倍元首相は8日午前、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で参院選の応援演説中に銃撃され、同午後5時3分に搬送先の病院で死去した。殺人未遂容疑で逮捕された元海上自衛隊員の無職山上徹也容疑者(41)は10日午前9時ごろ、奈良西警察署から殺人容疑で奈良地検に送検された。この日までに、山上容疑者は「母親が宗教団体にのめり込み破産した。安倍氏が団体とつながっていると思い狙った」という趣旨の供述をしていることも判明している。

 警備体制を問題視する声も上がる中、伊藤氏は奈良県警の「訓練不足」を指摘。「警視庁のSPも入ってるということなんですけど。地方警察ですので、あくまでも警視庁のSPは応援で行っている。だから主体は奈良県警」と説明し「大きな音が鳴れば、警護対象者に覆いかぶさる、移動させるっていう行動は必要。突進してでも倒すべきだったので、訓練不足です。音がすればそれに反応するのがSPの役割ですから」と述べた。

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