ユーミンの推す“新人バンド”は全員70歳「みんな10代のまま…楽しそうでうらやましい」

[ 2022年5月1日 05:31 ]

ステージで熱唱する(左から)松任谷由実、木村カエラ、JUJU(撮影・西岡 浩記)
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 シンガー・ソングライターの松任谷由実(68)が30日、横浜市のパシフィコ横浜で開催されたコンサート「SONGS&FRIENDS」にサプライズゲストで登場した。音楽プロデューサーの武部聡志氏(65)が「100年後に残したい音楽」をテーマに開催する特別公演の第4弾。夫の松任谷正隆氏(70)がキーボードを務め「メンバー全員70歳の新人バンド」というふれ込みの「SKYE(スカイ)」も出演。松任谷は「みんな10代のまま70代になってしまった感じ。とても楽しそうでうらやましい」などと、観客に“推しバンド”として紹介した。

 日本のロック・ポップスシーンをけん引し続けてきた鈴木茂(ギター)、小原礼(ベース)、林立夫(ドラム)の3人が高校生の時に組んでいたバンドが母体。19年に正隆氏が加入し4人になって、昨年10月にメジャーアルバム「SKYE」をリリースした。

 SKYEはこの日の公演のメインアクト。約3000人の観客は“レジェンド”の演奏に酔いしれ、ダブルアンコールの大拍手を続けた。熱狂の中、ステージには松任谷とJUJU(年齢非公表)が登場。松任谷は「普通は彼らのターンなのですが、“新人”なのでオリジナル曲がありません!なので私たちが引き受けます」と話し、自身の曲「卒業写真」をJUJUとデュエット。SKYEがバックバンドに回るという豪華な布陣となった。

 この日は松任谷らのほか、尾崎亜美(65)、木村カエラ(37)、「ポルノグラフィティ」ら総勢13組が出演。3年ぶりに新型コロナウイルスの緊急事態宣言のないゴールデンウイークに“ゴールデン”なメンバーが集結。音楽ファンを楽しませた。

 《正隆氏、小坂忠さんしのぶ》4月29日に肝不全のため73歳で亡くなったミュージシャン小坂忠さんを正隆氏がしのんだ。18年に開催された第2弾では、小坂さんのアルバム「ほうろう」(75年)をクローズアップした。正隆氏は小坂さんと同作のレコーディングの時からの付き合いだったこともあり、終始悲痛な表情だった。実は小坂さんは、今回のステージにも出演する方向で話が進んでいた。本番10日前に立ち上がるのも厳しい状態になったが、それでも「自分にとって最後のステージ」として、病院のベッドから電話越しに歌うつもりだったという。正隆氏は「その前日に天国に行ってしまった。一緒に歌ってくれたら」と、小坂さんが歌唱予定だった代表曲「機関車」を披露し、天国へ届けた。

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