北朝鮮がウクライナ侵攻に参戦?専門家が分析

[ 2022年4月30日 15:57 ]

 中国事情に詳しいジャーナリストの近藤大介氏が、30日放送のABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜前9・30)に生出演。北朝鮮の動きについて言及した。

 番組は北朝鮮が25日に朝鮮人民革命軍の創設90年に合わせ、過去最大規模の軍事パレードを実施。大陸間弾道ミサイル「火星17」や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)など多数の新型兵器が登場したことを紹介。金正恩総書記が「我が国が持つ核武力を最大限のスピードで強化・発展させ続ける。どんな勢力であれ軍事的対立を企てるなら消滅するだろう」としたことを取り上げた。

 近藤氏は北朝鮮の一連の動きを巡り、5~6月に核実験を行う可能性があると指摘。「ロシアが戦術核を使うんじゃないかと言われている。核実験の価値はものすごく高い。世界に見せつける、特にロシアに持ってるよと見せつけたい」と狙いを説明した。

 さらに北朝鮮の兵士がロシア軍に加わり、ウクライナ侵攻に参戦する可能性についても指摘。「ウクライナ侵攻が長期化すると、当然、ロシアで反対運動が起こって、これ以上ロシア軍を死なせるのかと運動が起きる。1960年代のベトナム戦争でもアメリカで起きた。アメリカはどうしたかというと韓国に頼んだ。韓国は30万人をベトナムに送って、経済援助をたくさんもらって“漢江の奇跡”を起こした」と過去の例をあげ、北朝鮮も同様にロシア軍に加わることで経済援助を受ける狙いがあるのではとした。

 近藤氏の指摘に軍事専門家の小原凡司氏は「北朝鮮はそうしたいと思うかもしれませんが、能力的に難しい。兵力移送が北朝鮮にはできない」と冷静に分析した。

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2022年4月30日のニュース