斎藤八段 昼食休憩前に1日目午前では異例1時間19分の長考 渡辺名人は角換わりを受けて立つ

[ 2022年4月19日 12:17 ]

渡辺明名人(左)に斎藤慎太郎八段が挑む名人戦第2局は斎藤の先手で始まった(日本将棋連盟提供)
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 渡辺明名人(37)=棋王との2冠=に斎藤慎太郎八段(28)が挑む第80期名人戦7番勝負第2局は19日午前9時、金沢市の金沢犀川温泉「川端の湯宿 滝亭」で1日目が始まった。先手は斎藤。第1局を先勝した渡辺が斎藤の角換わりを受けて立った。

 11時前、渡辺が指した38手目、6筋の歩を中段へ突き出す一手に斎藤が長考に沈んだ。斎藤王の頭上へプレッシャーをかける新手。負ければ第2局にして2差がつく、7番勝負の岐路だ。事前研究に委ね、序盤は指し飛ばす棋士も多い中、名人戦はタイトル戦最長9時間という持ち時間もあるのだろうか、読みにふけった。

 午前11時59分、記録係の福田晴紀三段へ「休憩にしてください」。斎藤が1日目午前では珍しい1時間19分を消費して、昼食休憩入りを指示した。昼食休憩までの消費時間は斎藤が2時間、渡辺は40分。

 昼食は渡辺が海鮮重(茶わん蒸し、味噌汁 、香の物)、斎藤はうな重(小鉢、肝吸い、香の物)。

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2022年4月19日のニュース