志らく 落語は「ウケなくたって構わない」と考える理由、笑いの先に「目的がある」

[ 2022年4月19日 21:57 ]

立川志らく
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 落語家、立川志らく(58)が19日放送のテレビ朝日系「相席食堂ゴールデン~一度は訪れたい美しい日本の田舎SP~」(後8・00)にVTR出演し、「落語」について熱く語るシーンがあった。

 落語家を目指したきっかけを問われた志らくは、「古典落語が小学生のころから大好きで」と告白。当初の志は「落語家になって細々と、10人20人の客の前で喋る、そんな人生でいいと思っていた」が、師匠・立川談志さんとの出会いで一変したそうだ。「立川談志の英才教育で。『落語は現代を語らなくちゃいけないんだ』って言われて。気が付いたら、こういうふうになっていました」。舌鋒鋭く、世相を斬るスタイルになったという。 古典の伝統美学を守りながら、現代のコントや漫才を見ている人の心に響く演目を披露する。「よっぽど腕がないと出来ないですよ」と、志らく。「笑点をクビになった林家三平には出来ないこったね」と毒舌ジョークを飛ばし、「(三平を)好きだから悪口言っているのよ」と付け加えた。

 オチが分かっている「マニアックな客」は、同じ古典落語では「笑わなくなる」とも話した。再度、談志さんに触れた志らくは、「晩年、自分の独演会をやっていると談志以上に濃いような客が来ているから、(談志さんの落語が)全然ウケないんですよ」と説明。続けて「ウケなくても、落語っていうのは笑わせる手段で、その先に目的がちゃんとあるんですね。人間の非常識な部分とか悲しみとか、それを描ければいい。笑いは手段だから別にウケなくたって構わない」と力を込めた。

 このVTRをスタジオで見ていたお笑いコンビ・千鳥は「アカンよな?」「ウケたほうがいいですよ」「ワシらには分からない」とツッコミ。その後、VTRが再開され、志らくは開口一番「笑わせるのが目的ではなく手段。こんな難しい話をしていてもね、千鳥には分からないだろうな」と“、予言”を的中させていた。

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2022年4月19日のニュース