森永卓郎氏の消費税1年間撤廃案 須田慎一郎氏は「1万%無理」

[ 2022年4月19日 13:24 ]

経済アナリストの森永卓郎氏
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 独協大教授で経済アナリストの森永卓郎氏(64)が19日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(月~木曜前8・00)に出演。一時、一ドル127円台を付けるなど、止まらない円安にある案を推奨した。

 森永氏は20年ぶりの円安に「空前絶後のチャンスだと思う」と発言。その理由として「日本には外国為替(資金)特別会計があって、そこに外貨準備っていうのをため込んでいる。キャッシュでなく大部分をアメリカの国債で持っている」とした。そして「正確な数字は分からないが、少なくとも1兆ドルを持っている。日本円にすると130兆円ぐらいをドルで持っている」と話した。

 だからこそ「それを叩き売るんですよ。売ったら下がりますよね。円安を防止できる」と円安防止策を提案した。

 さらに「コロナ前と比べると20円ぐらい円安になっているので、20数兆円のあぶく銭が入ってくる」と森永氏。「消費税は1年間、地方税を含めると28兆円税収がある。そのあぶく銭で明日から消費税率ゼロ、1年間消費税撤廃!」と訴えた。

 消費財が1年間撤廃となれば「皆喜ぶ。経済界も喜ぶ。円安が止められるから、日銀も喜ぶ。何より国民が喜んで、これを岸田総理が断行したら夏の参議院選挙圧勝ですよ」とまで言い切った。

 ゲスト出演したジャーナリストの須田慎一郎氏は、森永氏の案を「1万%無理です」と全否定。「昔、同じような状況があった。橋本龍太郎総理大臣の時に『アメリカ国債を売却する誘惑に駆られることがある』と言ったら、アメリカがカンカンになってものすごくプレッシャーをかけてきた」と過去にも似た状況があったとした。「橋本龍太郎さんは向こうっ気が強い人。そういった人が真っ青になったぐらいにアメリカがプレッシャーをかけてきた」と米国からの圧力で森永氏の案は実行できないとした。 

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2022年4月19日のニュース