ガリチュウ福島、柔術全日本大会優勝に男泣き!次はベガス世界大会へ「必殺技を考えたい」

[ 2022年2月26日 18:20 ]

相手を下からコントロールする福島(C)JIU-JITSU NAVI
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 お笑いコンビ「ガリットチュウ」の福島善成(44)=トライフォース柔術アカデミー=が26日に東京武道館で開催された日本最大規模の大会「第16回全日本マスター柔術選手権」に出場し、75キロ以下のマスター青帯ライト級で優勝を果たした。緊張から開放されて生まれて初めて男泣き。「1回戦から体がつりました。ずっとつったままで死ぬかと思った。結果が出せたので、これで日本代表として胸を張って世界を目指せますかね。いや~、良かったです」と喜びを噛みしめた。

 1試合5分の12人参加のトーナメントで4試合を戦い抜いた。コロナ禍で試合時間のインターバルも短く、15分から30分の間隔で対戦。1回戦はパスガードで3ポイントを取って勝利。2、3回戦は柔術で相手を引っ繰り返すフックスイープが決め手に。決勝は相手が消極的姿勢による減点となり、それ守り切って全試合“完封”で勝利した。

 中高6年間は柔道部に所属して、二段の腕前だが、約30年ぶりの公式戦で体はガチガチ。「普段は、どんな舞台でも楽屋で寝ることができるんですけど、まったく違いました。前の晩もあまり眠れなかった。1回戦で相手に仕掛けられて余裕がなくなった。1試合目で1日の90%の力を使った感じですね。ノーシードだったんで4試合はきつかったです」と振り返った。

 2020年12月から神奈川県鎌倉市内の道場に通うなど柔術のトレーニングを開始。1週間6回ペースで練習し、108キロあった体重を30キロ以上絞り込み。今回は72キロでエントリーした。得意技はフライパンも軽く曲げる芸人離れした右腕の腕力を生かして相手を引っ繰り返す「フクシマスイープ」だ。

 9月には米ラスベガスで世界大会が予定されており、そこでの優勝が目標。熊本県出身で「木村の前に木村なく、木村の後に木村なし」と呼ばれ“柔道の鬼”と恐れられた木村政彦と同郷で、憧れの存在。グレイシー柔術のエリオ・グレイシーを破った木村の必殺技のキムラロック(腕がらみ)にちなみ、福島流の“ヨシナリロック”の完成も夢見ている。「ワールドマスターで優勝したいんで必殺技を考えたい。まずは優勝したんで、今夜は焼肉食べてキャバクラに行きたい」と声を弾ませて、夜の街に消えて行った。

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