フリーダ・カーロの肖像画が40億円で落札 ラテンアメリカ系画家の作品では最高額

[ 2021年11月19日 15:19 ]

 メキシコの現代絵画を代表する画家で、1954年に47歳で他界しているフリーダ・カーロが1949年に描いた「ディエゴと私(Diego&I)」が16日にニューヨークのサザビーズでオークションにかけられ、アルゼンチンの富豪でブエノスアイレス美術館の創設者でもあるエデュアルド・コンスタンティーニ氏が3490万ドル(約39億8000万円)で落札した。売り主は明らかにされていない。

 AP通信によれば、ラテンアメリカの画家の作品におけるこれまでの最高落札額は、カーロが1929年に結婚した21歳年上の画家でキュビズムの影響を受けたディエゴ・リベラ(1957年に70歳で死去)が1931年に描いた「ザ・ライバルズ(ニューヨーク近代美術館蔵)」の980万ドル(2018年)。しかし死後、マーケットの評価が逆転した妻の作品が“夫の記録”を大幅に上回った。

 「ディエゴと私(Diego&I)」はカーロが描いた自身の肖像画だが、額には夫のディエゴの顔が描かれている作品。ただしディエゴはその後、女優やカーロの妹らと不倫関係となり、カーロも彫刻家のイサム・ノグチと関係を持つなどメキシコを代表する2人の画家の夫婦生活は順風満帆なものではなかった。

 

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2021年11月19日のニュース