野口健氏 命がけのエベレスト挑戦 過酷ゾーンは「生と死が混ざっちゃってよく分からない」

[ 2021年9月21日 13:24 ]

アルピニストの野口健氏
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 アルピニストの野口健氏(47)が20日深夜放送のテレビ朝日系「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(月深夜0・15)に出演。エベレスト登頂に挑戦した時に、最終キャンプから先の過酷なゾーンで起こった体験談を明かした。

 1999年25歳の時にエベレスト登頂に成功し、当時の七大陸最高峰制覇の世界最年少記録を樹立した野口氏。「山っていうのは午前中に登頂したいんです。午後から天気が変わるんで、頂上に午前8時~10時の間にいれたら良いんです」と登山について説明した。

 夜に最終キャンプ地を出発したといい、「ヘッドランプの光で歩いてる時に、岩があって人が座ってるわけですよ。いろんな登山隊がいますから僕らだけじゃないんで」と当時を回想。「休憩中みんなバッテリーが無くなるといけないんで(ヘッドランプを)落とすので、休憩しているんだと思って横を通過する時にパッと顔を(ヘッドランプで)照らしたら、座っていた彼の顔が全部氷柱(つらら)だったんですね。その方は何年前かに遭難された方だったんですね」と語った。

 野口氏は最終キャンプから先の過酷なゾーンについて「最終キャンプから先は死の匂いってよく言われる。酸素ボンベの世界だし、もう死の世界」と話し、「だから要するになぜこの話をしたかって言うと、生と死が混ざっちゃってよく分からない。寝ちゃうんですよ疲れちゃうと。寝ちゃったままスッといっちゃうんですよね」と解説した。

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2021年9月21日のニュース