加藤一二三さん 史上2人目「名誉十段」 生前熱望に天国でニッコリ? 「昭和の名匠」塚田さん以来

[ 2026年4月22日 05:30 ]

名誉十段を追贈される加藤一二三さん
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 「ひふみん」の愛称で親しまれた将棋棋士で、今年1月22日に肺炎のため死去した加藤一二三さん(享年86)に「名誉十段」の称号が特例で追贈されることが決まった。21日、日本将棋連盟から発表された。追贈は6月6日付。

 最高段位は九段だが、今回の「十段」は1987年まで指されていた竜王戦の前身となるタイトル「十段戦」を示す。加藤さんが初めて手にしたタイトルで、計3期務めた思い入れのある棋戦。通算8期獲得したうちで最多となる。連盟は「生前、加藤九段ご本人が十段への強い思いを抱いておられたことに深く敬意を表し、その志を顕彰するため」と理由を説明した。

 名誉十段を追贈されるのは、77年に死去し、翌78年に贈られた塚田正夫さん以来、48年ぶり2人目。「昭和の名匠」といわれた塚田さんは47年に当時不敗とうたわれた木村義雄十四世名人から名人位を奪い、翌年の大山康晴十五世名人の挑戦を退けて名人を2期連続で務めた実力者だ。

 52年からは十段戦の前身である九段戦で3連覇し初の「永世九段」に。その後4連覇まで記録を伸ばしている。74~76年には連盟会長に就任。詰め将棋作家としても才能を発揮し、現在も約20手未満の短編創作詰め将棋の手本とされる。

 昭和の将棋史に名を残す塚田さんに次ぐ名誉十段の称号。将棋関係者は取材に「贈られる棋士に明確な基準はないが、生涯にわたり将棋界の発展と普及に貢献した加藤さん。十段も獲得しているし、不思議ではない」と述べた。

 連盟はこの日、加藤さんのお別れの会を6月6日に東京・千駄ケ谷の将棋会館で開くことも発表。関係者が参列する会の第1部で名誉十段の贈呈式も行われる。一般参列は午後3時から5時まで。

 ≪永世称号とは別≫今回加藤さんに贈られた「名誉十段」は、将棋の永世称号とは異なる。「永世…」は各タイトル戦により規定が決まっており、例えば「永世名人」は名人位を通算5期以上、「永世王将」は王将を通算10期以上保持した棋士に与えられる。ただ、王座戦だけは連続5期もしくは通算10期以上保持した棋士は「名誉王座」の称号となり、これは他タイトルの「永世」と同じ意味を持つものとなる。

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