「戦場のメリークリスマス」ポスター再び盗難 群馬・高崎電気館が返却呼び掛け 配給側も「然るべき対処」

[ 2021年7月31日 19:40 ]

大島渚監督
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 映画館としては2001年に閉館した群馬県高崎市の施設「高崎電気館」で上映されている巨匠・大島渚監督の代表作「戦場のメリークリスマス」(1983年公開)の「4K修復版」新デザインポスターが掲出中に盗難に遭ったと7月31日、公式ツイッターで発表された。今年3月にも、東京・新宿の映画館「新宿武蔵野館」でも展示中だった1点しかない貴重な海外ポスターが盗難。今回はこれとは異なるポスターだが、同館は「速やかに返却してください」と呼び掛けた。

 配給のアンプラグドも「1枚も、無駄なポスターというのは存在しません。映画館での宣伝用に印刷してお届けしている大切なものです。ご来場いただいた方にご覧いただくためにあります。本作はB2ポスターのみ販売しておりますため、B1サイズをオークション等で見かけた際は弊社までご一報ください。こちらのデザインのB1ポスター(728×1030mm)は販売しておりません。B2サイズのみ、一部上映劇場で販売しました。もしもオークション等でB1サイズを見かけた際、それは高崎電気館から盗難されたものなので、お手数ですがご一報ください。然るべき対処を取ります」とした。

 高崎電気館は、1913年(大正2年)に開館した高崎市初の常設映画館。2001年に閉館したが、14年に高崎市地域活性化センターとして再び開館した。

 「戦場のメリークリスマス」は特集「終戦、76年目の夏。」の1作品として7月22日から上映されている。

 高崎電気館は「ただ今上映中の『戦場のメリークリスマス』のポスターが盗難に遭いました。防犯カメラにて姿を確認しており、現在対応を検討中です。休館前の高崎電気館最後の上映作品『御法度』と再開後初めて大島渚監督作品の上映が叶い、2つのポスターを並べられる喜びがあっただけに大変残念です」と報告。

 「新宿武蔵野館さんの貴重なポスターとは異なりますが、当館にとっては映画ご鑑賞のお客さまに楽しんでいただくために大島渚監督の隣に貼った大切な、1枚しかないB全ポスターです。一刻も早く再び2枚並んだ姿をお客さまにご覧いただきたいので、速やかに返却してください」と呼び掛けた。

 新宿武蔵野館の海外ポスターは呼び掛けから2日後に返却が発表された。

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2021年7月31日のニュース