藤井2冠 苦手久保九段破り3勝目、対戦成績五分に 名人戦B級1組順位戦

[ 2021年7月7日 05:30 ]

名人戦B級1組順位戦で久保利明九段と対局した藤井聡太2冠(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太2冠(18)=王位、棋聖=が6日、大阪・関西将棋会館で名人戦B級1組順位戦の対局に臨み、久保利明九段(45)に117手で勝利した。B級1組は13人が1年間で総当たりし、2人の昇級枠を争う。藤井は3勝1敗、久保は3敗となった。

 これで対戦成績は3勝3敗の五分。豊島将之竜王(31)=叡王との2冠=には1勝7敗で負け越すが、久保も4年連続8割超えの高勝率を残す藤井が負け越してきた一人。この日の勝利で負け越しは1勝2敗の深浦康市九段(49)ら7人に減った。

 先手は藤井。戦型は振り飛車党の久保が4筋へ振り、藤井が角交換を選択して角交換型四間飛車になった。昼食休憩後、久保が藤井陣に角を打ち込んで自陣に馬を作って長い中盤戦が続いた。藤井は3日、棋聖戦第3局に勝利し、18歳11カ月でのタイトル防衛と獲得3期による九段昇段の最年少記録を更新したばかり。次戦は10日、中3日で竜王戦決勝トーナメントで山崎隆之八段(40)と戦う。

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2021年7月7日のニュース