名優・田村正和さん死去 “家でも1人ごはん”貫いた二枚目

[ 2021年6月13日 11:15 ]

芸能「覆面座談会」 これが“噂の深層”

田村正和さん(2007年撮影)
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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で緊急事態宣言が10都道府県で20日までに延長された中、芸能界では俳優でミュージシャンの星野源(40)と女優新垣結衣(33)の電撃婚が発表されるなど、久々の明るい話題で盛り上がりました。一方で、俳優田村正和さんが心不全のため77歳で他界するという衝撃のニュースもありました。注目のネタの裏側を覆面メンバーが語ります。

 週刊誌記者 希代の名優、田村正和さんの訃報には驚いた。

 リポーター その1カ月前には亡くなっていたことにさらにビックリだった。

 週刊誌記者 ただ今年に入って体調不良説が駆け巡ったよね。

 スポニチ本紙デスク 2月中旬に入院していると聞いて本紙が親族に取材した時は大ごとでないという話だった。

 ワイドデスク 2018年のフジテレビ「眠狂四郎 The Final」が最後の仕事。それにしてもいろんな名作があったよね。

 週刊誌記者 私の世代だと、TBS「うちの子にかぎって…」や「パパはニュースキャスター」の“2・5枚目”なイメージが強いかな。

 リポーター なんといっても、フジ「古畑任三郎」シリーズでしょ!老若男女に愛された作品。あの人を食ったような雰囲気と、要所で見せる凄み。田村さんでないとできない役だったと思う。

 ワイドデスク もう見られなくなるのは惜しい。後を継げる役者はいると思う?

 本紙デスク 知性と気品、ミステリアスさとともに、登場すると画面が瞬時に明るくなるような「華」を持っている人でないとね。

 週刊誌記者 脚本を手がけた三谷幸喜氏と映画「ステキな金縛り」(11年)で組んだ、阿部寛が本命だ、なんて報道もあったね。

 リポーター 誰がやるにしても、田村さんの強烈な個性と比べられることになるのは宿命でしょうね。

 ワイドデスク 他の作品でもそうだが、あれほどの唯一無二な個性はどうやってつくり上げられたのだろう。

 本紙デスク 普段の生活を聞いて驚いた。“家でも独身、1人ごはん”だった。

 週刊誌記者 どういうこと?

 本紙デスク 都内の家の敷地に2棟あって、妻子がいるのにもかかわらず、そのうちの1棟に1人で暮らして、1人で食事も取る生活をしていたそうだ。全ては、独身の二枚目の田村正和という雰囲気を普段からまとって画面で醸し出すため。だけど、家族は大事にしていたから周囲の目がない海外で年に1度、家族そろってレストランで食事をしていたと聞いた。

 週刊誌記者 それは凄い。それであの何とも言えないダンディーさや、家庭の影を感じさせない謎めいたオーラを生んだんだね。

 ワイドデスク どんなにコミカルな役を演じても、芯には永遠の二枚目としての「俳優田村正和」があった。

 リポーター 徹底してつくり上げられたあの姿をもう見られないのが残念だ。

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2021年6月13日のニュース