渡辺棋王、来期防衛戦見据え「10連覇是が非でも」と決意 第46期棋王就位式

[ 2021年5月12日 15:33 ]

棋王就位式で賞杯を手にする渡辺棋王(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の第46期棋王就位式が12日、都内で行われ、渡辺明棋王(37)=王将、名人との3冠=に就位状が授与された。

 今年の2~3月に行われた5番勝負で挑戦者の糸谷哲郎八段(32)を3勝1敗で破り、自己最多タイのタイトル戦9連覇を果たした渡辺棋王は、「黒星スタートとなったが、第2局の終盤の一進一退の攻防を制すことができたことが大きく、防衛につながったと思う」と激闘の番勝負を振りつつも晴れやかな表情を見せた。

 来期の防衛戦では、自身初の10連覇が掛かる。「一回失敗すると(連覇記録は)ゼロに戻ってしまうし、年齢的にも10連覇に挑戦できるのは最後になると思う。是が非でも達成したい」と力を込めた。

 7日に行われた王将就位式に続いて2つの祝席に出席。現在は斎藤慎太郎八段(28)を挑戦者に迎えた名人戦7番勝負が2勝1敗で進行しており、6月には藤井聡太棋聖(18)=王位との2冠=の初防衛戦となる棋聖戦5番勝負の挑戦権を獲得するなど、ハードスケジュールの中にも充実の表情が見て取れる。「楽しみにしていた2つの祝い事が終わったので、これからは対局(の思考)に戻っていきたいと思う」とすぐさま“戦闘モード”に切り替えていた。

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2021年5月12日のニュース