「麒麟がくる」オンライン後夜祭を光秀の居城がある京都・福知山市が開催

[ 2021年2月6日 18:47 ]

「麒麟がくる」のオンライン後夜祭へ向けて京都府福知山市がつくったチラシ
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 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公明智光秀の居城がある京都府福知山市が7日放送の最終回「本能寺の変」終了後に自治体としては異例の「オンライン後夜祭」を開く。歴史ナビゲーターのれきしクン(34)や作家桐野作人氏(67)をゲストに全44回を語り合い、同市公式YouTubeやツイッターで配信する。

 れきしクンが注目したのが番組公式ツイッターを通じて藤田伝吾役の徳重聡(42)が発信したコメント。「“どうぞ驚かされてください”とあったので、最後のシーンがさらに楽しみになっています」。これまでの放送で印象的だったシーンを「足利義輝が大好きというのもあるのですが、第11回『将軍の涙』で足利義輝が“麒麟がくる道は遠いのぉ”と涙を流すシーン。まるで自分もその場にいるかのように、悔しい気持ちになって目頭が熱くなりました」と振り返った。後夜祭へ向けては「最終回をしっかり見届けた後は、麒麟ファンの皆さんと“あーでもない、こーでもない”とワイワイ交流できれば」と語った。

 同市は放送開始に合わせて福知山光秀ミュージアムを開館。昨年6月2日の本能寺の変当日、結果発表した「原因説50総選挙」には海外を含む3万以上の投票があり、信長の非道ぶりが許せず正義のために討ったとする「暴君討伐説」が1位に輝くなど街おこしとドラマの盛り上げ役も担ってきた。

 ところがドラマに肝心の福知山が登場しない。同市は登場を願って「麒麟よ来い」キャンペーンを昨年末から開始した。

 市内7カ所に設置した「光秀が話す自動販売機」の音声を「麒麟よ来い」に。キャンペーン初日にははっぴ姿の市職員と「丹波福知山手づくり甲冑(かっちゅう)隊」が福知山城本丸広場で気勢を上げた。

 期待を寄せたのが前回1月31日放送の第43回。光秀が信長の指示で実行した丹波攻めが登場したが、ここでも福知山の描写はなかった。ただ、放送直後、ドラマに接続して舞台背景を紹介する「紀行」に福知山城や光秀が築いたとされる堤防「明智藪」が取り上げられた。

 「福知山市には、今も光秀の面影が息づいています」とのナレーションに同市秘書広報課は「“麒麟が来た”という認識」と矛を収める。放送直後、同市ツイッターでのアンケートでも7割が同様の意見、残る3割が「半分OK」と「最終回での登場を狙っていこう」で半々だった。

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2021年2月6日のニュース