「天国と地獄」綾瀬はるか&高橋一生が初共演“スイッチ後”驚き!高橋「針の穴に糸を通す」繊細さで女性に

[ 2021年1月17日 09:00 ]

日曜劇場「天国と地獄~サイコな2人~」第1話。性別・善悪の入れ替わりを演じる綾瀬はるかと高橋一生(C)TBS
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 女優の綾瀬はるか(35)が主演を務めるTBS日曜劇場「天国と地獄~サイコな2人~」(日曜後9・00)は17日、25分拡大でスタートする。鹿児島・奄美大島に伝わる「月と太陽の伝説」かのごとく、刑事と殺人鬼の魂が入れ替わる究極の“スイッチエンターテインメント”。初共演となった綾瀬&高橋一生(40)の“スイッチ後”の演技が注目される。

 <※以下、ネタバレ有>

 脚本はNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」、大河ドラマ「おんな城主 直虎」などで知られる森下佳子氏(49)が手掛けるオリジナルストーリー。TBS「世界の中心で、愛をさけぶ」「JIN―仁―」「義母と娘のブルース」などに続き、綾瀬&演出・平川雄一朗監督(48)と再びタッグを組んだ。

 綾瀬は意外や日曜劇場初主演&刑事役初挑戦。サイコパスな殺人鬼役に挑む高橋も日曜劇場初出演となった。綾瀬が演じるのは、捜査一課の刑事・望月彩子。正義感の強い努力家だが、上昇志向もあり、思い込んだら一直線。失敗も多いため、周囲からは煙たがられている。高橋が演じるのは、創薬ベンチャー企業コ・アース社の社長・日高陽斗。類まれな頭脳と知識を駆使する殺人鬼という“裏の顔”を持つ。

 2人は初っ端から接点。最大の焦点となる“魂の入れ替わり”も初回に訪れる。

 予告動画にも公開されているが、2人の性別&善悪“スイッチ後”の演技も圧巻。高橋を怒鳴り上げる綾瀬はもちろん、今月10日の制作発表会見で「針の穴に糸を通すかのように、繊細に繊細に女性を演じようと思っています」と語った高橋に驚かされる。

 肉体(外見)は日高、魂(内面)は彩子。役作りについて「まず女性を演じさせていただくことが、僕にとってはハードルが高いです。しかも、演じるのが綾瀬さんのようなキュートな女性なので、やり過ぎてしまうと僕が反感を買いかねません。なので、針の穴に糸を通すかのように、繊細に繊細に女性を演じようと思っています。その状況が、僕にとっては天国じゃないかもしれないですね」と苦笑い。

 「もし異性に生まれ変わったら何をしたい?」の質問にも「男性がいいです。動きから何から(女性が大変なのは)身に染みて思い知っているところなので。どうにか男性に戻れないものかと。途中で何とか早めに戻れないかと。戻れるかどうかも分からないんですが、できる限り戻れるように願っています」とボヤキ気味に語った。

 ただ、クランクイン当初に比べると「(女性を演じることが)苦しいということは、今やなくなっています。もう今となっては(女性の動きが)だいぶ馴染みすぎて『これ、過剰じゃないかな?』というくらい日常生活でも内股で過ごしてるんです。ふと気付くと、女性的になっています」と告白。

 物を投げるシーンも「うっかりすると男っぽくなりますが、何度もやらせていただいているうちに、逆に力が抜けてきて、筋力というよりも、どこか感情的な部分で投げているような感じになって。『こういうことなんだ』と日々新たな発見があります」と手応えを示した。

 「また、日高が複雑な人間なんです。女性にスイッチしてから、自分が女性だということを楽しむ側面が出てくるんですね。そういった複雑さも綾瀬さんが表現されているので、面白いと思います」と綾瀬を絶賛した。

 もともと演技力に定評があり、ヴィオラ奏者・家森諭高(ゆたか)を演じた2017年1月期のTBS火曜ドラマ「カルテット」(脚本坂元裕二)、井伊家の筆頭家老・小野政次(まさつぐ)を演じた同年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で大ブレイクした高橋。第77回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)に輝いた映画「スパイの妻」(監督黒沢清、主演蒼井優、昨年10月公開)、NHK「岸辺露伴は動かない」(昨年12月28~30日)と脂が乗っている。

 女性を演じることに「見ていただいた方たちにお任せしたいと思っています」と委ねたが、高橋のキャリアに新たな1ページが刻まれそうだ。

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2021年1月17日のニュース