小栗旬の兄・小栗了氏、弟を語る「同じ環境に育ち、小突き回して育ててきた弟が…」

[ 2021年1月4日 16:37 ]

小栗旬の兄・小栗了(2005年撮影)
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 俳優・小栗旬(38)の兄で、演出家で舞台監督の小栗了氏(44)が4日、文化放送「くにまるジャパン極(きわみ)」(月~金曜前9・00)にゲスト出演し、家族について語る場面があった。

 父は舞台演出家で、数多くのオペラなどを手掛けている日本舞台監督協会の理事、小栗哲家氏。「僕が中学に上がる前ぐらいから、父は年越しコンサートをずっとやっていたので、家族で年越しっていうのがほぼなかったんです」と、小栗家の正月事情を回顧した。

 高校卒業後、95年に映画監督を目指して渡米。2001年に役者として活動するために帰国し、蜷川幸雄さんの舞台や、スティーブン・セガール主演の映画などの出演を果たした。06年に俳優を引退し、オペラ制作会社に入社。翌年にイベント会社NACの取締役に就任し以降、企業イベントの企画や演出、制作、進行から格闘技、演劇、クラシックコンサートの演出など、ジャンルを問わず活動している。
 
 裏方になったキッカケについて、「役者をやっていたとき、弟と一緒に舞台をやったこともあって。同じ環境に育ち、僕が小突き回して育ててきた弟が舞台上では光り輝くわけですよ」と小栗氏。「それを見ているときに、やっぱり人にはその場にそぐう、そぐわないがあるんだろうなと思う部分もあったし、父からも『一家に2人も役者要らねえだろう』というのもあって辞めた、というのが僕としては思っています」と打ち明けた。
 
 弟が光り輝く瞬間を間近に見ていたが、現実を冷静に受け止められたという。「僕がアメリカにいるとき、弟にだんだん仕事が決まっていくのを当時、国際電話で母から聞いていて、それがすごいうれしかったんですよ」と小栗氏。「役者としてやっていく上では、横にいる弟も殴り倒して仕事を奪わなきゃいけないぐらいの気持ちを持ってやらなきゃいけなかったと今でも思います。そこが僕には足りなかった部分なんだろうと、僕はそういうところの割り切りが早いのかなと思ってはいるんです」。

 弟とは年々、声が似てきたという。小栗氏は「実家に電話をかけると、母がまず『誰?』って聞くんです。父と僕と旬の声が電話を通すと特に。それで母は必ず聞くんで『ああ俺、俺』と言って、『俺じゃ分かんない』と言われます」と、家族のやり取りを明かしていた。

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2021年1月4日のニュース