「麒麟がくる」滝藤賢一“優しすぎた”足利義昭の苦悩体現「駒は同志」光秀と涙の決別「感情あふれ出た」
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俳優の長谷川博己(43)が主演を務めるNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜後8・00)は20日、第37話「信長公と蘭奢待(らんじゃたい)」。俳優の滝藤賢一(44)が好演してきた室町幕府最後の将軍・足利義昭が織田信長(染谷将太)に追放される。義昭の苦悩を体現した滝藤に、義昭と駒(門脇麦)の関係や光秀(長谷川)との決別など撮影の舞台裏を聞いた。
大河ドラマ59作目。第29作「太平記」(1991年)を手掛けた名手・池端俊策氏(74)のオリジナル脚本で、智将・明智光秀を大河初の主役に据え、その謎めいた半生を描く。
滝藤演じる足利義昭は、もともと将軍家の家督相続者以外の子として仏門に入っていたが、兄・義輝(向井理)亡き後、1568年(永禄11年)9月、信長に擁立され、上洛を果たした。しかし、帝(坂東玉三郎)を重んじる信長との溝は深まり、信長からの17カ条の意見書は義昭への罵詈雑言。「もはや我慢がならぬ」。1573年(元亀4年)3月、義昭は畿内の大名を集め、信長に対して挙兵した。
第37話は、上洛間近の武田信玄(石橋凌)の進軍が、突然止まった。義昭は信玄や朝倉の援軍を得られず孤立、藤吉郎(佐々木蔵之介)率いる織田軍に捕らえられる。二条城にいた幕臣・三淵(谷原章介)も捕らえられ、早々に信長方に付いた弟・藤孝(眞島秀和)と苦しい再会を果たす。菊丸(岡村隆史)より信玄が秘密裏に死んだことを知らされる光秀。その報告を受け、信長は後ろ盾を失った朝倉・浅井に対して兵を挙げ、一気に攻め滅ぼす。ついに権力の頂点に立った信長は、ある突拍子もない願いを朝廷に突き付ける…という展開。
足利義昭という人物について、滝藤は「義昭は室町幕府の“将軍”ですが、貧しい人たちのために生きていたお坊さん・覚慶(かくけい)から描かれているので、その思いを大切にしながら芝居してきました。義昭の最初の思いは『戦をなくしたい』だったと思うんです。でも、そこは戦国時代です。この時代を生きるには、義昭は優しすぎたのかな、きっとお坊さんのままがよかったのかなと思ってしまいます。将軍になってからは、父から受け継いだ“麒麟が来る世の中”を目指そうとしますが、れっきとした武士だった父、そして兄・義輝とは違うので、自分ができることは何なのかとすごく悩んだと思うんです。結局、進むべき方向性が定まらず、いろいろな人たちを権力で押さえ込むようなことになってしまいました。そういった背景から、義昭は弱い人なんだとも考えられますね」と解釈。
「それを象徴するのが、同じ志を持つ駒が貧しい人や病気の人を助けようと集めたお金を全部、鉄砲に替えてしまった場面です。義昭は信長を倒せば“麒麟がくる”と信じ、猪突猛進に突き進もうとしますが、ゴールすら見失ってしまいます。気持ちの面で弱さを感じた場面ですね」と例示した。
信長との対立については「積もり積もったものもあったと思いますが、決定打は信長が延暦寺へ侵攻した場面だと思います。お坊さん、女子どもも関係なく討ち取っていった、その非情な行動に、信長に新しい世を作るのは無理だ、戦だらけの世の中になってしまうと感じたのではないでしょうか」と振り返った。
信長役の染谷とは初共演。「映画『ヒミズ』など、染谷くんが出られている作品も拝見していて、いつかご一緒したいなって思っていましたし、染谷くんが信長を演じるって、新しくておもしろいなと思っていました。現場では、信長という役でも、俳優としても、静かに圧力をかけてくる感じがしていて、それがまたいいんですよ。たまに本当に集中されていて、板場にずっと座っていたりするので、お尻が痛くならないのかなって心配しています(笑)」
板挟みや葛藤の連続だった義昭。駒と一緒にいる時間だけは心が安らいだ。「(駒は)同じ考えを持って、同じ世を目指した唯一の理解者だと思いますし、同志だったと思います。駒だけが義昭のことを分かってくれていて、心は完全に通じ合っているけど、義昭がその道からだんだん外れたんでしょうね。戦をなくしたいというのが義昭の最初の思いでしたが、信長を倒すことに猪突猛進になり、信長を討たないと“麒麟はこない”と思っていたと思います。戦国時代ですから、大名同士仲良くして、話し合いで収めてほしいと言っても、誰も言うことを聞かない。そういう中で、義昭の考えは理想でしかなかった。初めは訴え続けていたけど、いざ幕府に入ってみたら全くダメだった。義昭はいろんな人間に挟まれて、いじめられ続けますし、とても苦しかったんだろうなと思います。駒と義昭は時代を先取りしすぎたんだと思います。戦国時代に生きるには義昭は優しすぎましたね。きっと覚慶のままの方がよかったのではないかと思います」と思いやった。
印象深いのは第36話のラスト、光秀との決別。義昭は「信長から離れろ。わしのために」と請うが、光秀は「それはできませぬ。御免!」と立ち去った。2人とも涙だった。
「自分がその役の感情に突き動かされるという瞬間ってあるんですけど、そういうシーンがこの現場では数々ありますね。その中でも(第36話の)光秀との決別のシーンは、長谷川さんの魂の叫びが聞こえて、俳優同士しか分からない時間が生まれたように感じました。光秀を感じているだけで感情があふれ出てくるし、何もかも受け入れられる、そういった瞬間を経験することができました。互いの道がはっきりとした決定的なシーンでもあるので、最高の別れをしたという顔になっていたらいいなと思いますね」
ドラマ自体のラストに向けては「本能寺の変がどのように描かれていくのか楽しみですね。史実上、なぜ光秀が本能寺で信長を討ったのかっていうのは、有力説があるにしても、決定打はないですから、いろいろ解釈が広がりますよね。長谷川さんは惚れ惚れするような、たまらない芝居をされていて、ドラマの中でも精悍な顔に変わってきている。“長谷川光秀”のラストは期待しかないですね」と待ち望んでいる。
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