嵐 史上最大規模の圧巻ステージ!コロナ無観客でも…大野「僕たちと、みんなはつながっている」

[ 2020年11月4日 05:35 ]

無観客ライブ「アラフェス 2020 at 国立競技場」を行った嵐
Photo By 提供写真

 今年いっぱいで活動を休止する嵐が国立競技場で行った「アラフェス 2020」の模様がデビュー記念日の3日、オンライン配信された。嵐の国立公演は7年ぶり。新しくなった国立で単独アーティストがコンサートを行ったのはこれが初めてとなる。当初は5月に予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期され無観客開催となった。花火2500発や風船5万個などグループ史上最大の物量を投入した演出が次々に飛び出す圧巻のステージ。ラストにはメンバーが「またね!」「また会いましょう」と再会を約束した。活動休止まであと2カ月。期待されるのは“ラストデー”の大みそか。何らかのサプライズはあるのか――。

 「カイト」(20年7月発売)歌唱時に宙に舞った風船は5万個。「Turning Up」(19年配信限定シングル)で打ち上がった花火は2500発。幕開けを飾った噴水のカーテンや40メートル打ち上がったウォーターキャノンなど、使われた水は計250トン。嵐史上最大規模の圧倒的物量を投入した舞台は、まさに祭りだった。

 新型コロナウイルスの影響で無観客。ファンは画面越しに声援するしかなかった。ただ全ての客席に置かれた7万本のペンライトが嵐とファンをつないだ。櫻井翔(38)は「みんながいるように感じた」。画面の向こうからの声援もメンバーの耳に届いたはずだ。

 客席にマイクを向けて合唱を促したり、一緒に手を振るタイミングを身ぶりで指示したり、ファンとの一体感を意識したしぐさも随所に見られた。相葉雅紀(37)は「サンキュー!今聞こえたぞ、みんなの声が!」と声を張り上げた。

 待ちに待った国立の舞台。一度は10月に有人による3日間公演が決まったが、最終的に無観客の決断を強いられた。しかし、配信だからこそできる工夫を随所に盛り込んだ。現実の光景に、架空の物体を重ねて映し出す「拡張現実(AR)」技術を導入。「Monster」(10年5月発売)では新日本フィルハーモニー交響楽団がリモート出演。荘厳な演奏を繰り広げた。

 二宮和也(37)は「楽しいね。こんな大きな声出して歌って踊るのが久々ですよ」。松本潤(37)が「いろいろあったけどライブができてよかったよ!」と絶叫すると残る4人も晴れ晴れとした笑顔を見せた。

 「カイト」歌唱前の映像で、大野智(39)はこう言った。「僕たちと、みんなはつながっている」。コロナ禍で物理的には離れても、かえって強まる絆もある。そんな光をもたらす祭りとなった。

 ◆嵐 1999年9月、米ハワイで結成を発表。同11月「A・RA・SHI」でCDデビュー。ヒット曲に「Love so sweet」「Happiness」「GUTS!」など。09年から昨年までNHK紅白歌合戦に11年連続出場。10年からは5年連続で白組司会を担当した。オリコンチャートのシングル1位獲得数は54作で歴代1位。グループ名は「世界中に嵐を巻き起こす」の意味があり、五十音で「あ」、アルファベットでは「A」で、ともに最初の文字であることから「頂点に立つ」の意味もある。

続きを表示

2020年11月4日のニュース