王将戦挑戦者決定リーグ2局始まる 挑戦者権獲得、リーグ残留懸け

[ 2020年11月2日 10:12 ]

初手を指す広瀬章人八段(左)。中継カメラが音もなく見守る(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の第70期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負(来年1月開幕予定)で渡辺明王将(36)の対戦者を決める挑戦者決定リーグは2日、東京都渋谷区の将棋会館で豊島将之竜王=叡王との2冠=(30)=3勝0敗=―佐藤天彦九段(32)=1勝4敗=、藤井聡太2冠=王位、棋聖=(18)=1勝3敗=―広瀬章人八段(33)=1勝2敗=の2局が午前10時に始まった。

 あらかじめ抽選で決まっている先手は佐藤と広瀬。持ち時間は各4時間。

 挑戦権獲得の可能性を持つのは豊島、永瀬拓矢王座(28)、羽生善治九段(50)=ともに3勝0敗=、広瀬の4人。豊島のリーグ残留、佐藤のリーグ降格はすでに決まっている。

 藤井は広瀬戦で敗れると、残り1局を勝っても2勝4敗止まり。現時点で3勝の3者を上回ることはできない。一方広瀬は2勝目を挙げることになり、残り1局を失って相星で並んでも前期成績に基づくシード順(広瀬1位、藤井3位)の差で藤井がリーグ陥落となる。

 豊島―佐藤戦で豊島が勝てば4勝0敗となり、単独トップに躍り出る。

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2020年11月2日のニュース