橋下徹氏 「都構想」否決 松井市長には「焼き鳥、食べに行きましょうと」

[ 2020年11月2日 10:27 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事、大阪市長で弁護士の橋下徹氏(51)が2日、TBS「グッとラック!」(月~金曜前8・00)にリモート出演。大阪市を廃止して4つの特別区に分割、再編する「大阪都構想」の住民投票が否決されたことについて35分間にわたって語った。

 府知事時代に、大阪府と大阪市の二重行政について自身が打ち出した「大阪都構想」が15年に続いて2度目の否決となり「提案した本人ですから、残念」と率直に語った。都構想を推進してきた松井一郎大阪市長(56)、吉村洋文大阪府知事(45)には「否決が出た直後にショートメールで『お疲れ様でした』とだけ送りました」と明かし、任期満了で政界引退を表明した松井市長には「焼き鳥、食べに行きましょうと伝えた」と笑わせた。

 橋下氏は、否決の主な要因として「変化に対する不安を解消できなったこと」を挙げ、「人間、現在の問題点にはけっこう寛容なんですよ。今の大阪府、大阪市もたくさん問題はあるけど、それよりも変化の不安の方が大きい。変化に対する不安を避けるために、現状の問題点は甘受してしまうというのは人間の本質のところなので、責めても仕方がない」と話した。

 「今は府と市がうまくいってるから現状でいいやんと。あえて変化させる必要がないという声が大きかったのでは」とこの10年の維新政治を評価してもらったことが敗因の1つと挙げ「それはうれしいこと」と納得顔。「府と市がまた対立すれば、都構想が盛り上がると思う」と、次世代で3度目の住民投票の可能性も指摘した。

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