「エール」語り・津田健次郎が顔出し出演“逆オファー”実現に喜びと照れ イケボ生かした役に番組P絶賛

[ 2020年10月27日 08:15 ]

「エール」津田健次郎インタビュー

連続テレビ小説「エール」の語りを務める津田健次郎が第97話に顔出し出演。久志(山崎育三郎)の麻雀仲間・犬井を演じた(C)NHK
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 NHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)の語りを務める“ツダケン”こと声優の津田健次郎(49)が27日に放送された本編第97話に事前告知なしのサプライズ顔出し出演、俳優として朝ドラデビューを果たした。戦後、闇市の近くで荒んだ生活を送る主人公・裕一(窪田正孝)の盟友・久志(山崎育三郎)の麻雀仲間役。“逆オファー”が実り「もう単純にめちゃめちゃうれしかったですね。エキサイティングな時間でした」と喜ぶ一方、「自分の芝居を改めて見返すことになるので、とても恥ずかしいです」と照れも。“イケボ”と称される声で朝を彩っている津田に語りや今回の朝ドラ初出演の舞台裏を聞いた。

 「津田さん」がツイッターの国内トレンドに入るなど、SNS上で反響。「闇市の雰囲気に声が合いすぎです」「お顔を確認する前に不死身の龍のような声が聞こえて騒いだw」「犬井=乾先輩!?(津田がアニメ『テニスの王子様』乾貞治役を担当)」などの書き込みが相次いだ。

 俳優の窪田正孝(32)が主演を務める朝ドラ通算102作目。男性主演は2014年後期「マッサン」の玉山鉄二(40)以来、約6年ぶり。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909―1989)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・関内音(二階堂ふみ)の夫婦愛を描く。

 第97話は、裕一(窪田)と鉄男(中村蒼)は藤丸(井上希美)に連れられ、闇市近くの家に足を運ぶ。久志(山崎)と久々に再会したが、その変貌ぶりに絶句し…という展開。津田は戦後、闇市の近くで荒んだ生活を送る久志の麻雀仲間・犬井を演じた。

 俳優としての朝ドラ出演に、津田は「語りとして参加させていただいていますが、個人的にも非常に好きな作品なので、もう単純にめちゃめちゃうれしかったですね」と歓喜。実は津田の方から「カメオ出演でもいいから、なんてことは、ちょろっとスタッフさんに言っていました(笑)」と“逆オファー”していたことを明かし、念願が叶い「ビックリしましたが、とにかくうれしかったですね」

 制作統括の土屋勝裕チーフプロデューサーも「『エール』の語りとして、その魅力的な声で物語を導いてきてくださった津田健次郎さん。お忙しい方なので、どこかでピンポイントで出演していただきたいと思っていました」といい「闇市に潜む怪しげな男として、薄暗い中で声だけが聞こえてくるような、そんなシーンに登場していただくと津田さんの魅力が発揮されるのではないかと考えてオファーしました」と起用理由を説明。

 久志に役満を上がられ「地獄だな」、裕一に「何だ、コラ」と凄んだ津田。土屋CPは「出来上がったシーンをMAルーム(音を仕上げる部屋)で見た時は、姿の見えない津田さんの声だけが“鬼のように”地底から響いてきて、闇市の不気味な雰囲気を盛り上げてくれました。久志が抜け出せない闇市の怖さを感じることができました。さすが津田さん、効果絶大です」と絶賛した。

 久志らと麻雀を打つ「決して堅気じゃない、何者か分からないキャラクター」。闇市の荒んだシーンだったものの、撮影現場は和気あいあい。津田は「窪田さんからは『自粛期間中に結構、アニメを見ていたんですよ。津田さんが出ている作品も』みたいなお話をしていただいたり。柔らかい方で、とても楽しい時間でした。画面上で見続けてきたキャラクターが目の前にいるのは、何よりの楽しさでしたね」。9月下旬のインタビュー時、当該週の語りは収録していなかったが「自分の芝居を改めて見返すことになるので、とても恥ずかしいです」と照れた。

 1995年に声優デビューし、アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」「テニスの王子様」「ゴールデンカムイ」など数々の作品に命を吹き込んできた津田だが、舞台(演劇)からキャリアをスタート。今秋はちょうどTBS日曜劇場「半沢直樹」の宮野真守(37)や同火曜ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」の梶裕貴(35)ら声優の顔出しドラマ出演が続いたが「お芝居はもともと大好きなので(今後の顔出し出演は)もう、お声掛けいただければバンバン(笑)。『エール』は声の収録と実際の演技、両方経験させていただいて、やっぱりどちらも楽しいと実感しました。両方、すごくエキサイティングな時間でした」と振り返り、充実の笑みを浮かべた。

 朝ドラの語りも初挑戦。“イケボ”で視聴者を魅了しているが「今回は僕の周りにいる人たちやSNS上でダイレクトに反応を頂けて、リアクションも大きいと思います。普段連絡をくれない人やあまりお話ししたことのないスタッフさんからも『見てるよ』とおっしゃっていただけて、めちゃくちゃうれしいです。朝ドラの影響力は一味違いますね」と反響に驚き、励みになっている。

 語りの収録は週1回。1週分を録るが「台本と映像から僕が一番最初に感じたものを提供させていただき、それを演出の方にジャッジしていただいて、修正をかけていく」という流れ。通常は約2時間くらいかかるが、収録を重ね「スタッフさんとの呼吸も合ってきて、最近はテストもなかったり」。インタビューの前に語りの収録があったが、この日は約30分とスムーズだった。

 「朝ドラの語りには場面ごとにキャラクターたちの心情に寄り添うという、演技ともナレーションともまた違う独特の世界観があって、これを表現していくのは心底おもしろいと感じました。ナレーターさんやアナウンサーさんではない僕を呼んでいただいた理由は“語りの幅”みたいなものだとオファーを頂いた時に思ったので、かなりの数のニュアンスを提供させていただきました。特にコメディーシーンのツッコミ的な語りは、ノリで遊びの部分もバンバン入れさせていただいたり。毎週の収録を本当に楽しみにしています」

 恩師・藤堂先生(森山直太朗)の戦死など戦争の残酷さを生々しく描いた第18週「戦場の歌」などは重厚な語り。一方、例えば、第63話(6月24日)はコロンブスレコード専属新人歌手募集のオーディションをめぐり「スター御手洗(古川雄大)とプリンス久志(山崎)の闘いが今、始まりました。まぁ2人とも、まだ書類審査通ってませんけどねぇ~」の語りで笑いを増幅した。

 収録ブースにいるのは1人だが「キャラクターたちの心情に寄り添っていると、役者さんご本人たちと一緒に作品を作っているという感覚がすごくあって。もちろんスタッフさんとの作業もあり、孤独感といったものは全く感じていないです」とチームワークを強調。残り、ちょうど1カ月。11月27日の最終回(第120話)に向け、津田の語りがさらに期待される。

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