藤井2冠としての初戦 連続大長考の末、谷川九段に76手で勝ち 順位戦4連勝で全勝キープ

[ 2020年9月10日 05:30 ]

順位戦4連勝の藤井2冠(提供・日本将棋連盟)
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 将棋の最年少棋士・藤井聡太2冠(棋聖・王位、18)が9日、大阪市の関西将棋会館で指された順位戦B級2組の4回戦で谷川浩司九段(58)に76手で勝ち、4連勝で全勝をキープした。

 先月19~20日に行われた王位戦7番勝負第4局で勝ってから20日ぶりの対局。12時間30分超の激戦を終え、2冠保持者としての初戦を飾った安どの笑みを浮かべながら、B級1組への昇級へ向けて「残り(6戦)も全力を尽くして頑張りたい」と語った。小さい頃から憧れの存在でもある谷川の先手で始まった一戦は、互いに得意とする角換わり腰掛け銀の戦型から、千日手の可能性があって互いに仕掛けどころが難しい展開に。中盤で藤井は過去最長となる1時間44分、さらに谷川の一手を挟んで再び1時間32分と連続大長考に沈む場面もあったが競り勝った。

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