上川隆也、スキャンダル記者役で“ボロボロ”の新境地「どの様に相対することになるのか」

[ 2020年8月25日 05:30 ]

WOWOWドラマ「夜がどれほど暗くても」で「週刊時流」の副編集長を演じる上川隆也
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 俳優の上川隆也(55)がWOWOWプライムで11月に放送されるサスペンスドラマ「夜がどれほど暗くても」(日曜後10・00、全4話=第1話は無料放送)に主演し、スキャンダルを追う週刊誌の記者役に初挑戦する。芸能人の不倫や政治家の不祥事を暴く「週刊時流」副編集長・志賀倫成を演じる。本を売るためには読者の下世話な好奇心をあおるのもためらわないキャラクターで、これまで数多く演じてきた生真面目でクリーンな役と違う一面が見られそうだ。

 サスペンスやミステリーを主戦場とし、あらゆる役どころで謎を追ってきた上川だが、犯罪加害者の父親になる展開も初めて。スクープを追う記者から、ネット世論に追われる立場に転落する。息子がストーカー殺人を犯して自殺したことで、社内では左遷、SNSでは猛バッシングに遭ってボロボロに打ちのめされる。

 上川は「これまでのキャリアを見渡しても、演じてきたことのなかったような人物。どのように相対することになるか楽しみ」と意気込んでいる。

 原作は「ドクター・デスの遺産―BLACK FILE―」など、年内に著作2作が映画化予定の売れっ子・中山七里氏の小説。デビュー10周年の今年は、1月から新作の単行本を12カ月連続刊行中で話題となっている。

 上川とは2017年のテレビ東京「テミスの剣」以来のタッグで「テーマの一つは“全てをなくした者の再生”。上川さんなら見事に表現してくれる」と絶大な信頼を寄せている。

 ▼上川隆也(主演、志賀倫成役)今回の役は、これまでのWOWOW出演作品の中でも…もっと言ってしまえば、これまでのキャリアを見渡しても、演じてきたことのなかった様な人物です。今はこの『志賀倫成』という男と、どの様に相対することになるのかが楽しみです。中山七里先生の『テミスの剣』に出演した時、日々味わっていた役者としてのスリリングな感覚は、今でも忘れられません。今回も先生の世界の中に浸れることを思い、今から期待に胸を躍らせています。

 ▼中山七里氏(原作者)今年の3月に親本が刊行されたばかりだったので、わたしの原作の映像化では最短記録です。意図的にタブーとされるテーマを選び映像化はされにくいと思っていたので、尚更でした。主演が上川さんと聞いた瞬間、「ああ、もう原作者が口を差し挟む余地は何もないな」と安心しました。上川さんは『テミスの剣』でも主演を務めていただき、全幅の信頼を置いていました。

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2020年8月25日のニュース