「麒麟がくる」明智光秀居城 福知山CF目標額3倍超え

[ 2020年8月24日 12:57 ]

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公・明智光秀の居城がある京都・福知山市が進めるクラウドファンディング(CF)が注目を集めている。コロナ禍によって、大河ドラマの放送開始に合わせて開館した福知山光秀ミュージアムが3月からの休館を経て6月、福知山城と再開。ピーク時の100人を40人に抑える入館制限を設けての営業となった。

 打開策として、無料入館券と「本能寺の変お知らせハガキ」をセットにしたふるさと納税型CFを開始したところ、31日の受付最終日を前にした21日、当初予定の3倍を超える1000万円を超え、24日正午現在、1044万円あまりに達した。6月7日分をもって放送休止してきた「麒麟がくる」も8月30日から、放送を再開するだけに弾みになりそうだ。

 「みつひで」の語呂合わせで321万1000円を目標額としたが2日で、「ゴーゴーみつひで」の553万2110円も5日で達成。ファイナルゴールとして設定した「いいひと!みつひで」の1113万2110円も視野に最終コーナーに入った。

 2018年4月、「麒麟がくる」の放送が決まりそれまで30年間、平均3~4万人で推移した福知山城の年間入館者が初めて10万人を突破。開館した同ミュージアムとの相乗効果もあり今年1、2月は年間10万人を超えるペースで入館者を増やした。

 コロナ禍でのオンライン企画として本能寺の変当日の6月2日、結果発表する「本能寺の変 原因説50総選挙」を実施。海外を含む3万5359の投票は信長の非道ぶりが許せず正義のために討ったとする「暴君討伐説」が4046票で1位を飾った。全投票者から抽選で130人に送ったのが光秀から本能寺の変への参加を促すお知らせハガキだった。寄付金額は3000円からで、寄付金は同ミュージアムの展示品の充実など光秀事業だけに活用する。

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2020年8月24日のニュース