「エール」志村けんさん初登場回は21・2% 番組2位タイ 第5週平均は最高更新20・8%

[ 2020年5月7日 10:00 ]

志村けんさん
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 3月29日に新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなったコメディアンの志村けんさん(享年70)が今月1日、NHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)に初登場した回(第25話)の平均世帯視聴率は21・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが7日、分かった。番組最高21・3%には及ばなかったものの、初回(3月30日)と並ぶ2位タイ。第5週(4月27日~5月1日)の週平均(月~金曜、ビデオリサーチ調べのデータを基に算出)は20・8%と自己最高を更新した。朝ドラはもちろん、最初で最後のドラマ出演となった志村さんの初登場に注目が集まった。

 志村さんが演じるのは、主人公に大きな影響を与える日本作曲界の重鎮・小山田耕三。初登場の第25話は、裕一(窪田正孝)と音(二階堂ふみ)は興行主・鶴亀寅吉(古舘伊知郎)が持ち込んだ演奏会当日を迎え、大成功。演奏会は新聞にも取り上げられ、それを読んでいたのは意外な人物だった…という展開。この人物こそが小山田だった。

 第28話(5月6日)にも登場。コロンブスレコードのディレクター・廿日市(古田新太)を自室に呼び出し「君のところでな、契約してほしいんだよ」と裕一を推薦した。

 週平均は第1週=19・5%、第2週=19・9%、第3週=19・7%、第4週=20・5%、第5週=20・8%と推移。第5週は第4週を0・3ポイント上回り、番組最高を塗り替えた。

 第5週各日の番組平均は4月27日=21・3%(番組最高)、4月28日=20・6%、4月29日=19・8%、4月30日=21・1%、5月1日=21・2%。

 連続テレビ小説は前作「スカーレット」まで月~土曜の週6日放送してきたが、制作に時間のかかる4K撮影や働き方改革のため、「エール」から土曜の放送をなくし、週5日に短縮。土曜はバナナマンの日村勇紀(47)がナビゲーターを務める「1週間振り返り」を放送し、5月2日は15・5%だった。

 俳優の窪田正孝(31)が主演を務める朝ドラ通算102作目。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909~1989)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・関内音(二階堂)の夫婦愛を描く。男性主演は2014年後期「マッサン」の玉山鉄二(40)以来、約6年ぶりとなる。

 主題歌は福島県で結成され、「キセキ」「愛唄」などの数々のヒット曲で知られる“覆面”男性4人組ボーカルグループ「GReeeeN」が初担当。「星影のエール」を書き下ろした。語りはアニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」「テニスの王子様」「ゴールデンカムイ」などで知られる声優の津田健次郎(48)。朝ドラのナレーションは初挑戦となる。

 第5週は「愛の狂騒曲」。音(二階堂)の真意を確かめようと、裕一(窪田)が突然、豊橋の関内家を訪れる。裕一の来訪を喜ぶ音に、光子(薬師丸ひろ子)は裕一との関係を断ち切るように言う。一方、裕一の姿が見えなくなったことで福島で騒ぎが起こっていた。伯父の茂兵衛(風間杜夫)は行き先を知っているはずと三郎(唐沢寿明)を問い詰めるのだが…という展開だった。

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2020年5月7日のニュース