尾木ママ“クロ現”で国主導のオンライン学習早期実現訴え「ニューヨークはわずか10日でやりました」

[ 2020年5月7日 23:03 ]

教育評論家の尾木直樹氏
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 “尾木ママ”こと教育評論家の尾木直樹氏(73)が7日放送のNHK「クローズアップ現代+」(火~木曜後10・00)にリモート出演。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、長期休校が続いている子どもたちの現状に警鐘を鳴らし、オンライン学習を国主導で早期に実現すべきと訴えた。

 番組では、休校の長期化で教師から保護者に学習教材を託し、保護者が自宅で教師役を務める試みが行われている愛知県の一部実態を紹介。多くの児童はオンラインシステムが整っていないこともあっての苦渋の策だが、子どもが学校で習っていないことを教師に代わって親が教える難しさや、共働きの両親が教えられるのは帰宅後に限ることなど問題点について触れた。

 学校サイドでも試行錯誤が続く中、リモート出演した尾木氏は「(家庭によって)学力格差がものすごく広がってしまい、それが固定化するんじゃないかってことがひとつ。もうひとつは特に高校生が言うんですが自分たちのことを“コロナ世代”という言い方をして非常に自虐的で、大事にされてない、愛されてないという思いから非常に自己肯定感が低くなっているんですね。自己肯定感が低くなってくると挑戦心もなくなりますし、忍耐力も弱くなってくる。心の成長への影響が心配です」とまずは不安を吐露した。

 その上で、学校の役割を家庭が担う弊害が大きいとして、尾木氏はオンライン学習を国主導で早期に実現すべきと提言。「5月いっぱいぐらいで急いですぐ取り組むべき。アンケート取ればすぐに状況が分かるわけですから」とし、「急がなくてはいけない。ニューヨークはわずか10日でやりましたからね」とスピード感を訴えていた。

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2020年5月7日のニュース