「100日後に死ぬワニ」作者 最終話投稿日にTV出演、ラストへの思い明かす

[ 2020年3月20日 18:25 ]

「100日後に死ぬワニ」1日目の1コマ目。きくちゆうきさんの公式インスタグラムyuukikikuchiより

 イラストレーターきくちゆうきさんが手掛け、ネットで話題となっている日めくり漫画「100日後に死ぬワニ」が20日、100日目を迎えた。“最終話”投稿となる同日、きくちさんが日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜前8・00)に生出演。作品発案のきっかけや作品への思いを語った。

 「100日後に死ぬワニ」は、100日後に死ぬことを知らないワニがのほほんと暮らす日常を描いた4コマ作品。きくちさんが昨年12月12日に自身のSNSに投稿してから「100日後どうなるの?」「死ぬって教えてあげたい」「切ない」と目が離せなくなった閲覧者が続出。日を追うごとに注目が高まっていき、ツイッターフォロワー数は191万人(3月20日午後4時現在)を突破した。

 スタジオ生出演したきくちさん。MCの加藤浩次(50)から「1話から100話まで書いた上での投稿だったのですか?それとも書きながらだったのですか?」と質問を受けると「書きながらやってましたね」と返答。「形というか、プランは最初から?」と聞かれると「内容は頭に入っていて、やりたいなと思って書き出しました」と語った。

 加藤が「(4コマの一番下に)『死まであと○日』と出ている。このコンセプトはどうやって思いついたんですか」と続けると、きくちさんは「見ている人が終わりを意識してくれるようにしたかった。僕らもいずれ死んでしまうが、それを考えながら生活すると、今やるべきこととか、これは今やるべきことじゃないなとかが見えてくるのではないかなと思った」と明かした。

 コメントを聞いた加藤は「凄い。4コマでの起承転結じゃなくて、その下の『死まであと○日』という文字がオチという新しい形だなと思った」と絶賛。「なんか70日、60日になってくると、笑えない自分になってきた。それはきくちさんの狙いだったのですか」と質問。きくちさんは「そう思ってもらえたら嬉しいです。自分に置き換えてくれたら。自分があと30日だったら何をしようとか。ワニは僕らと一緒で、死ぬ日が分かっていない。それぞれの人がこの漫画を見て、その気持ちを生かしてくれたら嬉しい」と語った。

 99日目の4コマ内で「ところにり雨ですが」というセリフがあり、一部ネットでは「よ」が抜けていることに何か意味があるのではと話題になったが、きくちさんは「これは、ミスです」と明かし、スタジオの笑いを誘った。

 ついに迎えた100日目。ラストについての思いを聞かれると「終わり方はそんなに重要ではないと思っている。(作品を通じて)いろんなことを考えてもらえたらと思います」とコメントした。

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2020年3月20日のニュース