「麒麟がくる」雨男・染谷将太が明かす織田信長初登場シーンの“奇跡”「本番直前に太陽が出てきました」

[ 2020年3月1日 20:59 ]

大河ドラマ「麒麟がくる」第7話。織田信長役の染谷将太が初登場(C)NHK
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 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜後8・00)の第7話が1日に放送され、織田信長を演じる俳優の染谷将太(27)が放送終了約30秒前で初登場した。朝焼けをバックに、船に乗って現れるシーン。自身が雨男のため、天候を心配していたが「本番直前に奇跡的に太陽が出てきました」と撮影秘話を明かした。のちに主人公・明智光秀の主君となり、戦国最大のミステリー「本能寺の変」(1582年)で光秀に討たれる信長が、ついに姿を現した。

 俳優の長谷川博己(42)が主演を務める大河ドラマ59作目。第29作「太平記」(1991年)を手掛けた名手・池端俊策氏(74)のオリジナル脚本で、智将・明智光秀を大河初の主役に据え、その謎めいた半生にスポットを当てる。物語は1540年代、まだ多くの英傑たちが「英傑以前」だった時代から始まり、それぞれの誕生を丹念に描く。

 第7話は「帰蝶の願い」。駿河の今川義元(片岡愛之助)の動きに脅かされた織田信秀(高橋克典)は、美濃の斎藤道三(本木雅弘)と和議を結ぶことを決める。そのために娘の帰蝶(川口春奈)を、嫡男・信長(染谷将太)の妻に迎え入れたいと申し出る。旅から明智荘に帰った光秀(長谷川)を待ち構えていた帰蝶は、幼なじみで、ほのかな恋心を抱く光秀に、今回の尾張への輿入れを止めてほしいと頼む。一方、光秀は口を利かなくなった帰蝶を説得するように道三から命じられる…という展開。

 染谷は番組公式ツイッターを通じて「朝焼けを背中に、船に乗った信長がやって来る。その登場シーンを脚本で読んだ時、カッコいいなと思い、うれしかった。ただ、心配だったのは僕が雨男だということ(笑)。撮影当日、雨ではないけど、曇って太陽が見えない。でも、本番直前に奇跡的に太陽が出てきました」と振り返った。

 染谷は番組公式サイトで「自分が織田信長を演じることになるとは思ってもみませんでした。しかも、革新的な信長像をゼロから構築したいとNHKの方からお聞きし、新しい織田信長を演じられる喜びと同時に大きな責任も感じています」と大役への心境。

 「織田信長はとてもピュアな男です。ピュアだからこそ感情の起伏が激しく、ピュアさゆえに孤独になっていく。青年時代の彼は、うつけもの、破天荒な男として描かれることが多かったと思いますが、その根底には人としての汚れのない純粋さがあったのではないでしょうか。そのピュアさは、信長が死ぬ瞬間まで大切にしたいと思っています。描かれるのは、これまでとは違う信長像ですが、見てくださる方に『でも、これも信長だよね』と思ってもらえると、うれしいですね。本当に素敵な役柄なので、最後まで全力で挑んでいきます」と意気込んでいる。

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2020年3月1日のニュース