高知東生氏 芸能界復帰言及「撮影も終わりました」、沢尻にも呼びかけ「自助グループおいで」

[ 2020年3月1日 17:27 ]

「依存症の理解を深めるための普及啓発イベント」に参加した高知東生氏
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 2016年に覚せい剤取締法違反で有罪判決を受けた元俳優の高知東生氏(55)が1日、都内で行われた厚生労働省主催「依存症の理解を深めるための普及啓発イベント」に参加。芸能界復帰に対する考え方を言及する場面があった。

 芸能活動についても「正直言って、僕からそんなことは言えない」としながらも「一生懸命芸能界で一生懸命努力して、まっすぐ進む人がいる中で僕ははみ出した人間ですから、自分の中で芸能界に対してどうとか言えない。ただ、こんなふうに成長して、回復し続けている自分を必要としてくれたり、あなたの一言が大事ですとか、あなたが必要ですと言ってくれる場所には喜んで、初心に戻って楽しませてもらいたいなと思う」と周りからの声次第であると否定しなかった。

 実際にオファーはあるのか?との質問に、同席したギャンブル依存症問題を考える会代表の田中紀子氏は「あります。少しそういう話はあります」と“代弁”。高知氏は「当事者である自分は非常に話しにくくて…」としながらも「そういうお話は来てます。現に撮影も終わりました。ありがたいことです」とし、あくまでも本格的な復帰ではなく、“そういう話があれば”とのスタンスを強調した。作品について田中氏は「もうすぐネットで公開されます」と説明した。

 最近でも、ピエール瀧(52)や沢尻エリカ(33)ら芸能界での薬物事件が相次いでいる。そんな彼らにコメントを求められると、高知氏は「自助グループおいで」と呼びかけ。「僕らは仲間だと思っている。捕まってしまった以上、これからが大事。周りの人が正しい知識を持ってくれて、その中でしっかりと道を作ってあげてほしい。知ったかぶりと、だろう論の中にいると、当事者は追い込まれていっちゃう。とにかく早く周りに正しい知識を持った人を、そこから始めてほしい。もったいないですから」とアドバイスを送った。

 現在の肩書については「自分でもわからないんです。俺なんですか?」と苦笑する場面もあった。

 イベントは「回復を応援し、受け入れる社会へ」をテーマに、アルコールやギャンブル、薬物などの依存症は回復できる病気であることや、排除せずに受け入れる社会づくりを一般生活者に普及することを目的とするもの。イベントには、元プロ野球選手の清原和博氏(52)、歌手の杉田あきひろ(54)、元NHKアナウンサーの塚本堅一氏(42)、ロックバンド「ZIGGY」のボーカリスト森重樹一(56)も参加した。

 このイベントは新型コロナウイルス感染予防対策のため、一般観覧は中止し、無観客で開催され、ネットで生中継された。 

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2020年3月1日のニュース