高知東生氏 逮捕時を振り返り「3カード。最悪」、晴れやかに「逮捕されて良かった」

[ 2020年3月1日 17:32 ]

「依存症の理解を深めるための普及啓発イベント」に参加した高知東生氏
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 2016年に覚せい剤取締法違反で有罪判決を受けた元俳優の高知東生氏(55)が1日、都内で行われた厚生労働省主催「依存症の理解を深めるための普及啓発イベント」に参加。逮捕当時の心境などを赤裸々に告白した。

 同じく16年に薬物事件で有罪判決を受けた元プロ野球選手の清原和博氏(52)、歌手の杉田あきひろ(54)、元NHKアナウンサーの塚本堅一氏(42)らとトークショーを行った高知氏。多くのカメラを向けられ「ドキッとします」と笑いつつ、「ありのままで本当に笑顔でお話をさせていただける、そういった場を作ってくださってありがたい。明日からも笑えます」と晴れやかな表情を見せた。

 16年の逮捕当時を振り返り、「愛人、薬物、ラブホテルですから。ここまで3カードそろっちゃうと、自分自身でも馬鹿かと。最悪ですよね、人に言われる前に自分で気づきました。心地よく反省できました」と苦笑。逮捕当初も「運が悪かったと思った」と率直に明かし、「やんちゃがそのまま、ずっと子供のままだったのかな、根性がないというか、病気とはとてもじゃないけど(思っていなかった)。ホントそんな感じでした」と赤裸々に告白。その後、病院に通い、医師との対話の中でようやく自身が薬物依存症という病気であることを認識でき、自助グループにつながった。

 9月には執行猶予も明ける。最初は「(執行猶予期間は)1、2年は不安でしょうがなかった。今は不安は全然ないですね」とキッパリ。前向きに克服している自分に「楽しくて仕方ないので、捕まって良かったなって。とことん自分というものを自慢したいと思っているし、一度の人生じゃないですか、残りの人生、自分の中でどうやって自分なりに過ごすか、楽しむか、そういうところでは僕は本当に捕まって良かった」とぶっちゃけた。

 イベントは「回復を応援し、受け入れる社会へ」をテーマに、アルコールやギャンブル、薬物などの依存症は回復できる病気であることや、排除せずに受け入れる社会づくりを一般生活者に普及することを目的とするもの。アルコール依存症で苦しんだロックバンド「ZIGGY」のボーカリスト森重樹一(56)も参加した。

 このイベントは新型コロナウイルス感染予防対策のため、一般観覧は中止し、無観客で開催され、ネットで生中継された。 

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2020年3月1日のニュース