大東駿介 中学時代の極貧生活明かす 母が蒸発、1円玉集めて買った駄菓子が主食…引きこもりに

[ 2020年3月1日 19:48 ]

大東駿介
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 俳優の大東駿介(33)が2月29日放送の関西テレビ「おかべろ」(土曜後2・27)に出演。中学生の時の極貧と引きこもり生活を送っていたことを明かした。

 大東が小学生の時に両親が離婚、母に育てられたが中学の時に母が蒸発してしまったという。自宅でクリーニング店を営んでいたが、学校から帰ってきた時に留守の日が増え、そのうちにお金を置いて帰ってこない日が2日、3日、1週間と延びていったという。そして「帰って来えへんという」という状態になり、中2くらいから一人暮らしとなってしまった、と明かした。

 母が置いて行った現金がなくなると、レジにあったお金を使っていたが「だんだん減っていって、小銭だけになってきたから、10円の駄菓子を、1円玉を集めて買いに行くという」状態に。当時の主食は駄菓子の「どんどん焼き」で、「餅米とね、豆がたまに入ってるから栄養にええやろうと。どんどん焼きのバランスに助けられた」と笑った。しかし、現在1袋24円の商品だが、所持金が1円玉ばかりだったため、「コンビニとかで買うと恥ずかしいから、一つの店で1個。また自転車こいで違うコンビニで1個。かわいそうなやつと思われたくなかった」と振り返った。今でもジュースなどは飲まない、と言い「一番感動したのは炭酸水、僕が一番ぜいたくな飲み物は炭酸水」とし、その理由を「しゅわしゅわする水でしょ?これに100円払う訳でしょ。一番ぜいたく。ほかのジュースは甘いしおいしいからお金を払うけど」と説明した。

 また、お金がないときに一番おいしかったのは?と聞かれた大東は、学校は弁当だったが、昼に何も食べていないことに気付いた担任の先生がコンビニで菓子パンを購入し、誰も見ていない廊下で渡してくれたパンだと明かした。「そのとき食べたスティックチョコパンとジャムマーガリンのコッペパンが、いまでも大好きですね。昨日もスティックチョコパン食べました」と笑顔。俳優になってからも、先輩の俳優に和食の店に連れて行ってもらったが、2時間ほどかけて小鉢が出てきて「めっちゃおいしいな!と思いながらも、あんまり満たされてなくて…帰りにスティックチョコパン」と“最強の味”をしみじみ語った。

 しかし、その極貧生活も限界に。話し相手は飼っていたウサギだけとなり、「自分は社会に出ちゃいけないんじゃないかと思えて」引きこもりの生活となってしまった。そんな時、友達が玄関のドアを壊して入ってきたという。それから、大東の自宅が仲間のたまり場になり「そこから救われましたね」と語った。その5人のうちの1人が漫才コンビ「金属バット」の小林圭輔(33)だったと明かした。「でも、この間あいつが言ってたのは、誰も知らんかったらしいですね。俺がそういう状況やったって」と語った。友人が家に呼んでくれて、夕食をご馳走になった時に、同じ食卓にカレーと寿司と焼きそばが並んでいたのを見て驚いたと言い「今思えば、僕にたらふく食べさせようとしたんだなあ」と感謝した。

 その後、叔母に引き取られ、大事に育てられて大東は、ファッション誌の専属モデルなどを経て19歳の時、2005年に日本テレビ系「野ブタ。をプロデュース」で俳優デビュー。映画「クローズZERO」など話題作に次々と出演。12年にはNHK連続テレビ小説「ウェルかめ」、大河ドラマにも「平清盛」「花燃ゆ」「いだてん~東京オリムピック噺~」にも出演、現在もNHK総合「伝説のお母さん」(土曜後11・30)に出演、伝説の勇者・マサムネを演じている。

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2020年3月1日のニュース