清原和博氏 薬物依存症克服へ「コツコツやっていきたい」、6月執行猶予明け「怖い感じ」と本音も

[ 2020年3月1日 15:58 ]

「依存症の理解を深めるための普及啓発イベント」に参加した(左から)塚本堅一氏、森重樹一、杉田あきひろ、清原和博氏、高知東生氏
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 2016年に覚せい剤取締法違反で有罪判決を受けた清原和博氏(52)が1日、都内で行われた厚生労働省主催「依存症の理解を深めるための普及啓発イベント」のトークショーにスペシャルゲストとして参加した。

 清原氏は現状について「僕の場合は依存度も大きかった。副作用でうつ病を発症したり、もう薬物には逃げたくないので、アルコールを飲んでしまったり、現実逃避じゃないけど、お酒を飲んでしまった。自助グループにつながってからお酒も減っているんだけど、つい最近も飲んでしまって…ちょっと反省している」と赤裸々に告白した。

 この日、地元の大阪で母の一周忌法要が行われていることを明かし、「昨年のこの時期に母が亡くなって、今日は弟に任せて、命日の日に帰ろうと思っている」とし、「自分としては去年の厚生労働省のイベントに参加させていただいて、この1年間で少しは前に進めたんじゃないかと思っている。明日から毎日コツコツやっていきたい」と前を向いた。

 事件から4年がたち、6月に執行猶予が明ける。「事件を起こして、今まで過去を振り返ることなんかなかった。たくさん時間があるから、たくさん振り返り、どこでどうなったのかなって」とも。「執行猶予は切れますが、思い描いているものと世間の皆様に受け入れてもらえるものが合わなかった場合に、どうしたらいいのか。いざ執行猶予が明けるってなると怖い感じですね」と本音をもらす場面もあった。

 事件以来、さまざまな報道が出ていることにも「昔は嫌だったけど事件のことに関しては報道されて当たり前。注目浴びるのは今となっては忘れ去られるのが一番つらいこと」と明かし、「悪い記事は見ないようにしている」と苦笑しつつ「いい記事も悪い記事も読んでいただくことが大事。感謝しています」とし「まだまだ回復途上ですけど、皆さんのお力を借りて(依存症について)発信していきたい」と力を込めた。

 イベントは「回復を応援し、受け入れる社会へ」をテーマに、アルコールやギャンブル、薬物などの依存症は回復できる病気であることや、排除せずに受け入れる社会づくりを一般生活者に普及することを目的とするもので、元俳優の高知東生氏(55)、歌手の杉田あきひろ(54)、元NHKアナウンサーの塚本堅一氏(42)、アルコール依存症に苦しんだロックバンド「ZIGGY」のボーカリスト森重樹一(56)らも参加した。

 このイベントは新型コロナウイルス感染予防対策のため、一般観覧は中止し、無観客で開催され、ネットで生中継された。 

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