「麒麟がくる」堺正章 望月東庵は難役「もしかすると宇宙人」高橋克典と双六「道三より信秀が手ごわい」

[ 2020年2月9日 20:45 ]

 俳優の長谷川博己(42)が主演を務めるNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜後8・00)の第4話が9日に放送され、コメディアンの堺正章(73)演じる京の医師・望月東庵が斎藤道三(本木雅弘)や織田信秀(高橋克典)の“化かし合い”の心理戦を繰り広げた。

 大河ドラマ59作目。第29作「太平記」(1991年)を手掛けた名手・池端俊策氏(74)のオリジナル脚本で、智将・明智光秀を大河初の主役に据え、その謎めいた半生にスポットを当てる。物語は1540年代、まだ多くの英傑たちが「英傑以前」だった時代から始まり、それぞれの誕生を丹念に描く。

 第4話は「尾張潜入指令」。“海道一の弓取り”今川義元(片岡愛之助)との戦いにより、尾張の織田信秀(高橋)は瀕死の重傷を負う。その報を受け、美濃の斎藤道三(本木)は妻の治療を終え、今度は尾張へ向かうという医師・望月東庵(堺)に、天敵・信秀の容態を秘密裏に探るように命じる。その目付役に任命される明智光秀(長谷川)。菊丸(岡村隆史)もお供に加わり、3人は尾張・古渡城へ潜入。信秀の情報をうまく聞き出すことに成功するが…という展開。

 堺が演じる望月東庵は今は落ちぶれているが、朝廷や各地の戦国大名などに不思議な人脈を持つ。生涯にわたり、光秀を導く存在になる。大の双六好き。

 高橋とのシーンについて、堺は「道三と信秀、どちらが手ごわいかというと、信秀の方が僕にとっては手ごわい相手です。信秀と双六で対決しますが、それは小さな戦のようでした。賭け事をしている時、人はどこか気を許してしまうことがありますので、そこから何か情報を得たり、その得た情報をどう生かしていくのか、今回はその序章に過ぎないのではないかと思います。高橋さんの演技も迫力のある智将という感じでした」と振り返った。

 「東庵は僕の中ではまだ謎の人物で、演じるのがとても難しいです。武将ではなく庶民ですし、どこか不思議な存在ですから、戦国の世でこれからどう生かされていくのか、これからとても楽しみです。もしかすると宇宙人なんじゃないかと(笑)。武将たちのシーンは本音と建前が交錯しますが、東庵のシーンは身構えずに少しリラックスしてご覧いただける、ホッとできる時間です。現代にも通じる生活感を、うまく演じることができればと思います」

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2020年2月9日のニュース